最近は「ノマドワーカー」といった言葉が流行っているように、場所や環境にとらわれず働きたいと考えている方が多くいらっしゃいます。本記事では、その中でも「フリーランスエンジニア」に関してどのようなスキルがあればどの程度の年収が見込めるのかを解説していきます。

フリーランスエンジニアの定義とは

フリーランスエンジニアとは、企業に所属せず自分で自らのスキルをもとに営業を行い、案件(仕事)を獲得するエンジニアのことです。

フリーランスエンジニアになるには、プログラムを開発する技術だけでなく、案件を獲得するために自分を魅せる営業力も必要です。

フリーランスエンジニアが案件を獲得するには

フリーランスエンジニアが自分で案件を獲得する方法としては、主に3つの方法があります。

それぞれの手法によって特徴があるので、自身の経験やスキルに合った方法を選びましょう。また、1つの方法に特化するのではなく、他の方法と同時進行で進めると、より一層案件を獲得しやすくなるでしょう。

個人で営業する

まず、個人で営業する方法です。具体的には、SNSを活用や知人への営業、飛び込み営業をするなどの方法があります。

この方法に関しては、他の2つに比べて最も労力と営業力を必要とします。

特徴としては、

・自分で自分を売り込む必要があるため、営業力が必要になる。

・会社という看板がないため、個人のエンジニアとしての実績が求められる。

この2つがあげられます。

また、

・自分のことを売り込むなら、他人に頼らず自分で営業したい

・営業経験がある

こういった方には向いている手法でしょう。

クラウドソーシングのアプリ・Webサイトを使用する

クラウドソーシングとは、仕事の需要と供給をマッチさせるサイトのことを指し、様々な仕事が日々発注されています。

最近では、クラウドソーシングのスマホアプリが多数リリースされており、一昔前より案件獲得が容易になりました。スマホアプリにあるものは、たいていWebサイト・Webアプリも存在するので、自分にとって使いやすいものを取り入れるとよいでしょう。

特徴としては、

・自分で一から営業する必要がなく、プロフィール欄や自己PRを書くだけで案件に応募できる。

・サイトやアプリ上で、チャットなどで案件獲得まで至る場合が多い。

・先に案件情報が出ているため、内容を見て応募することができる。

以上のようなことがあげられます。

また、サイトによって案件の系統に偏りがあったり、報酬金額に差があったりする場合があるため、複数のクラウドソーシングサイトに登録することをおすすめします。

エージェントに登録する

最後にエージェントに登録する方法です。最近では、副業を解禁した企業も増えているため、フリーランスエンジニア向けのエージェントも多くなりました。

エージェントとは、案件とフリーランスエンジニアを繋いでくれるサービスのことです。

クラウドソーシングは、自分で登録し自分でサイト内から案件を獲得しに行くのに対し、エージェントに登録すると、エージェントが営業を代行してくれます。

個人営業やクラウドソーシングは自分で営業をするというのが根本にありますが、それが苦手だなと感じる方、まだフリーランスエンジニアになったばかりで営業の仕方がわからない方はエージェントに登録することをおすすめします。

年収を始めとしたフリーランスエンジニアと正社員比較

フリーランスエンジニアと企業に勤める正社員のエンジニアとではどんな差があるのでしょうか。年収・労働時間・場所・その他の4つに分けて比較します。

年収

スキルや企業規模により差はありますが、企業に勤めるエンジニアの平均年収は452万円程度と言われています。SESや受託開発などの企業に勤めるエンジニアの場合、自分の単価の2~4割程度は会社の売り上げとして吸収されます。一方、フリーランスエンジニアの場合は、単価の満額が自分の年収となります。

ただ、クラウドソーシングやエージェントを使用した場合は、多少の手数料は引かれることになりますが、営業コストが削減できるのでスキルを身に付けることで年収を上げるために時間を割くことができます。

参考:doda公式HP

労働時間

企業に勤める多くの正社員は、たいていの場合、就業時間は9:00~18:00などと定められています。

稼働時間は1日平均7~8時間ほど、1か月でいうと少なくとも140~160時間程度です。

残業がある場合は、さらにこれに上乗せされます。また正社員の場合、業務とは別に事務作業が発生する場合があり、その時間が加算されることもしばしばあります。

一方で、フリーランスエンジニアの平均稼働時間は起業に常駐している場合は1日8時間程度で、在宅型の場合は、スキルがあればあるだけ労働時間は短くなると言われています。就業時間が定められているわけではないので、自分に裁量があり、好きな時間に働けるのが特徴です。

場所

企業に勤めるエンジニアは、毎日出社である場合が多くなっています。リモートワークが取り入れられている場合でも、毎日ではなく1週間の半分のみリモートワークといった具合に、出社が必要である場合がほとんどです。

その反面、フリーランスエンジニア向けの案件にはフルリモートの案件が多く存在します。

その他税金や保険などの違い

フリーランスエンジニアの場合は、企業が税金・年金についてはサポートしてくれないため、自分で支払う必要があります。

また、企業勤めであれば会社に健康保険の加入手続きを行ってもらえますが、フリーランスの場合は、国民健康保険に加入する手続きや支払いを自分で行う必要があります。企業に勤める正社員の場合は、健康保険は給与から天引きされることもあり、支払っている意識が薄くなりがちなので、フリーランスへの転身を考えている方は要注意です。

フリーランスエンジニアの評価基準となるスキル

フリーランスエンジニアが案件獲得の際、単価の評価基準となるスキルについて解説します。

これまでの実務経験年数、内容

フリーランスエンジニアになる前から現在に至るまでの実務経験年数とその実務の内容によって、単価は異なります。

評価基準は各社異なるので一概には言えませんが、経験や実績、技術力が証明できる資格の有無、業界知識などが考慮される傾向にあります。

リーダー経験、マネジメント経験

これまでの業務でチームメンバーだったのか、チームリーダーやPMなどのマネジメント経験はあるのかによっても単価は変動します。もちろんメンバーよりもリーダーやPMの経験がある方が単価は高くなります。

業界知識、業務知識

業界知識というのは、例えば金融や保険などの専門知識を指します。業務知識とは、どのOSの使用歴があるのか、どんなツールを使用したことがあるのかなどといった知識を指します。これらの知識を持っているとそこに特化した案件の場合に案件獲得に近づいたり単価が上がる可能性があります。

商流

商流とは、仕事を発注いただく企業までの間に何社挟んでいるかということです。数が多ければ多いほどマージンを引かれるため、なるべく少ないほうが単価を上げることに繋がります。そのため、高単価案件を狙う方は直請けや一次請けの案件を抱えているエージェントの利用がおすすめです。

フリーランスエンジニアの年収を少しでも上げるには

業務経験が浅く、単価が低いと悩んでいるフリーランスエンジニアの方が年収を少しでも上げるためには、以下の3つの対策をとるとよいでしょう。

営業力をつける

個人で営業をするほうが手数料やマージンを引かれることはないので、営業力を付ければそのような損失を減らすことができます。ただ、エージェントを活用すると営業コストが下がるので、浮いた時間で自らのスキルを磨く時間に使うことで年収アップに繋がります。営業力を付けるには、まずは自己分析をして自分を知ること、自分を魅せる力をつけることが重要です。さらに人脈づくりも大切ですので、SNSなどを活用し情報収集をするとよいでしょう。そのあとに本や動画などから営業の基礎を学び、実践に移すとよいでしょう。

個人開発をしてポートフォリオを作成する

実績がなくて困っている場合は、WebアプリやWebサイト、スマートフォンアプリなどを開発しインターネット上に公開しましょう。自作した状態で置いておくだけでなく、公開することも大切です。

資格を取る

これはほかの2つに比べると手軽ですが、その分単価の上がり具合や案件獲得まではそこまで効果がない場合もあります。ただ、触ることはできますという証明にはなるので資格+ポートフォリオがあるともっと確度が上がります。

経験が長い方はフリーランスエンジニアになると年収が上がる可能性も

企業に勤める正社員の場合は、単価の2~4割程度は会社の売り上げとして吸収されるため、フリーランスエンジニアになると年収が上がる可能性は大いにあります。

企業に勤める正社員の場合、会社がエンジニアがエンジニアとして働けるように環境を整えてくれている分、案件の売上すべてが個人に与えられることはありません。

その一方で、フリーランスエンジニアの場合、環境づくりやクライアントワークなどを自分で全て行う分、売上を引かれることはなく、全てが自分に還元されるので年収が高い傾向にあります。

また、エンジニアとしての知識が乏しい営業専任の方に自分の魅力を売り込んでもらうよりも、専門知識があり、業務を行う当事者である自分で営業をかけた方が、高単価案件を獲得しやすい可能性があります。

 (まとめ)フリーランスエンジニアの年収は経験により大きな差がある

フリーランスエンジニアの年収は、営業に関しても業務経験に関しても、すべては経験がものを言います。自力ですべてをこなすのはとても大変なことです。エージェントやクラウドソーシングを活用して営業活動をほかに任せている間に更に知識を付け、資格を取り、個人開発を進めてもっと案件を獲得しやすい状況を自ら作るのも大切と言えます。フリーランスエンジニアになりたてでわからないことが多い方は、ぜひエージェント等を活用してみましょう。