「ITサービスマネージャの資格に興味があるがどの程度の難易度か知りたい・・・」
「ITサービスマネージャの資格を取得したいがどのような資格なのかを知りたい・・・」
開発エンジニア、インフラエンジニア、フリーランスエンジニア等の方で、ITサービスマネージャの資格取得を検討しているが、どのような資格で、どの程度の難易度なのか知りたいと考えている方も多いでしょう。
ITサービスマネージャは、高度情報技術者試験に分類される資格の1つであり、難易度の高い資格となります。そのため、資格取得することで、高いITスキルを証明することができるため、エンジニアの方におすすめの資格の1つです。
会社に所属しているエンジニアの方であれば、昇格の可能性が高くなりますし、フリーランスエンジニアの方であれば、高単価の案件に参画できる可能性が高まるでしょう。
この記事では、ITサービスマネージャの資格に関する様々な情報を紹介していきます。
フリーランスエンジニアまたはインフラエンジニア、開発エンジニア等の方でスキルアップのためにITサービスマネージャの資格に興味を持っている方はぜひ参考にしてみてください。
ITサービスマネージャとは
まず初めに、ITサービスマネージャと職種について、どのような役割のある職種なのかを紹介していきます。
ITサービスマネージャとは一言で言えば、システム最適化をおこなう知識やスキルを持ったエンジニアです。
システムをより良くしていくのは当然ですが、それぞれの案件には予算が決められています。そのため、予算内でより良いシステムを作っていくことが重要です。単にコストをかけて最新技術ばかりを導入しても、コスト面でシステムが継続的に運用できない状態になってしまっては意味がありません。
一方で、予算ばかりを気にして、システムの品質や安全性に手を抜いて開発しても、継続的に利用されるシステムにはならないでしょう。そのため、ITサービスマネージャがおこなうシステム最適化は非常に大切な役割となります。
ITサービスマネージャは決められた予算内で、一番良いシステムの品質と安全性を追求して、優れたシステムを提供していきます。
ITサービスマネージャは常にどのようなシステムでも重宝される役割で、今後も引き続き、ITサービスマネージャの役割は重要なポジションであることが想定されます。
ITサービスマネージャに必要なスキル
では、システムの最適化を提供するITサービスマネージャにはどのような知識やスキルが必要となってくるのでしょうか。
ITサービスマネージャには、とても多くの知識やスキルが必要となってきます。まずはシステムの品質を保つITスキルが必要です。システムのパフォーマンス管理やトラブル対応ができる必要があります。そのため、ある程度のシステム開発の経験を重ねたエンジニアの方でないとITサービスマネージャとして活躍していくのは難しいかもしれません。
また、新規開発のシステムの場合、最新技術の動向も把握しながら、予算内でどのようにシステムに合った最新技術を導入していくかも検討していきます。よって、ITに関する最新技術も常にチェックしておく必要があります。
さらに、システムの最適化をおこなう対策や改善案が決まった際には、その対応内容を顧客に説明して、顧客から同意を得る必要があります。つまり、対応内容を顧客へ説明するプレゼン能力や顧客との調整能力、コミュニケーション能力も重要となってきます。
近年のシステムでは、セキュリティ対策も非常に重要な分野になっていますので、開発に関する知識やスキルだけではなく、セキュリティに関する知識やスキルも備えておく必要があります。
ITサービスマネージャは、非常に多くのIT分野に関する知識やスキルが必要で、顧客と調整する能力も必要です。
ITサービスマネージャ資格について
ITサービスマネージャとして活躍していく場合、資格取得は必要ではありません。資格取得は必須ではありませんが、資格を持っているとITサービスマネージャとして知識やスキルを持っていることを証明できますので、非常に有利になります。
ITサービスマネージャの資格として、国家資格である情報処理技術者試験の中に、ITサービスマネージャ試験があります。毎年秋頃に開催されるため、受験のチャンスは年1回となります。
試験は大きく午前と午後に分かれています。午前はマークシート形式でITサービスに関する様々な問題が出題されます。マークシート形式ですが、非常に幅広い分野の知識が求められますので、しっかりと準備してから受験する必要があります。全体の6割程度の正解で午前は合格となります。
午後の試験は記述形式の午後Ⅰと、論述形式の午後Ⅱがあります。午後Ⅰは長い問題分であることが多く、問題文の内容をしっかりと理解して、設問の意図を間違えずに回答していく力が大切となってきます。多くのシステム開発を経験してきた方であれば、問題文を理解できれば、回答はイメージしやすいかと思います。
午後Ⅱは、1,000文字程度の小論文となります。その場で時間内に1,000文字程度の文章をまとめるのは難しいため、予めどのような内容を記載するかは考えておくと良いでしょう。どのテーマについて出題されるかは分からないため、過去問題を参考に、いくつかのテーマについて記載する内容を考えておくことをおすすめします。
ITサービスマネージャ試験は、情報処理技術者試験の中でも高度情報処理試験として分類されている資格で、難易度が高い資格試験です。毎年の合格率も10~14%程度となります。そのため、一度受験して不合格となっても、継続して受験していくことが大切です。
ITサービスマネージャ資格の勉強方法
ここでは、難易度の高いITサービスマネージャの資格について、おすすめの勉強方法を紹介していきます。これからITサービスマネージャ資格を目指す方も、一度受験して不合格となってしまった方も、ぜひ参考にしてみてください。
午前試験の勉強方法
午前試験は、同じ情報処理技術者試験である応用技術者試験や基本情報技術者試験の午前問題から流用されるケースが多くあります。そのため、既に応用技術者試験や基本情報技術者試験を受験したことがある方であれば、そこまで難しいという印象は受けないかも知れません。
午前試験の勉強方法は、ずばり過去問題を集中的に勉強することです。どれだけ過去問題を勉強できたかが午前試験の合格の鍵となるでしょう。できれば、過去5年分の過去問題は目を通して、8割以上は正解できるまで繰り返し勉強しましょう。
午後Ⅰ試験の勉強方法
午後Ⅰ試験は長い問題文の内容を理解して、設問の回答となる部分を問題文の中から見つける能力が重要となってきます。読解力や文章をまとめる能力が必要となってきますが、試験の形式になれることで対策することができます。
そのため、午後Ⅰ試験の勉強方法は、午前試験と同じように過去問題を勉強するのがおすすめです。過去問題を繰り返し勉強することで、長い問題文と設問の形式に慣れてくるでしょう。試験の形式に慣れてくれば、必然的に読解力や文章をまとめる能力を向上させることに繋がります。
午後Ⅱ試験の勉強方法
午後Ⅱ試験は論述形式となりますが、普段から論文を書き慣れているエンジニアの方は少ないでしょう。そのため、まずは論文の書き方をしっかりと勉強して理解することから始めましょう。
論文として全体の構成として成り立っていることが重要で、前後の文章で関係性が適切になっているかどうかを確認しながら文章をまとめていくと良いです。
また、ITサービスマネージャの資格試験ですので、例えば現在、開発エンジニアとして働いている方でも、論文ではITサービスマネージャの立場としてどうするかについて記述する必要があります。ITサービスを最適化していく立場としてどのような対応をするかを考えて記載するようにしましょう。
論述形式は慣れていないと、試験の時間内に文章をまとめて記載することは難しい試験ですので、繰り返し練習することをおすすめします。
もしも周りに相談できる方がいるようであれば、練習の際に作成した論文をチェックしてもらうのもおすすめです。他の人にチェックしてもらい、指摘してもらうことで、自分では気付けない部分に気付くことができます。
論文形式に慣れている方と慣れていない方で変わってきますが、一般的には午後Ⅱ試験の勉強だけで1か月程度は必要になると言われています。試験までに計画的に勉強していくことも重要なポイントとなります。
まとめ
ITサービスマネージャとは何かの説明から、ITサービスマネージャに必要なスキルやITサービスマネージャ資格試験に関する情報について紹介してきましたが、いかがでしょうか。
難易度の高い資格試験のため、容易に資格取得することは難しいですが、資格取得することでエンジニアとして飛躍的にレベルアップすることができるでしょう。
ITサービスマネージャに興味がある方は、ぜひこの機会にITサービスマネージャの資格取得に挑戦して、エンジニアとして成長していくことをおすすめします。
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