「Webシステムが普及しているため、セキュリティについて学習していきたい・・・」

「セキュリティ技術を習得していく上でおすすめの資格を知りたい・・・」

ITエンジニア、フリーランスエンジニア等の方で、セキュリティに興味があって注目しているが、どのように学習していき、どの資格を取得すれば良いのか疑問に思っている方も多いでしょう。

現在利用されているシステムを多くはWebシステムであり、Webシステムはインターネットから不特定多数の人が利用することができます。そのため、システムのセキュリティ・リスクは以前よりも非常に高まっており、セキュリティ対策はシステムの重要課題となっています。

そのため、開発エンジニアの方も、インフラエンジニアの方も、システム開発に携わる全ての職種のエンジニアがセキュリティに関する知識やスキルを習得しておくことが非常に重要となってきました。

この記事では、セキュリティ技術に関するおすすめの資格について、様々な情報を紹介していきます。

開発エンジニアやインフラエンジニアまたはフリーランスエンジニア等の方でセキュリティに関する資格取得に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

セキュリティ資格を取るメリット

エンジニア向けの資格は様々な資格がありますが、近年はセキュリティに関連する資格の需要が非常に高まってきています。では、セキュリティに関するスキルを習得して、セキュリティに関連する資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

一番のメリットは、セキュリティに関するスキルを外部に証明することができることです。

セキュリティという分野は非常に範囲が広く、他のITスキルと比較しても客観的に見るとスキルを保持しているのかどうかが判断し難い技術エリアです。そのため、セキュリティに関連する資格を取得することで、対外的にセキュリティスキルを保持していることを証明することが重要となってきます。

また、最近は開発エンジニアやインフラエンジニアに限らず、どのような職種のエンジニアでもセキュリティに関する知識を持っていることは非常に有利になります。

社員であれば、評価が高くなり、昇給・昇格のチャンスに繋がりますし、フリーランスエンジニアであれば、高単価な案件へ参画できる可能性が高まります。

セキュリティに興味がある方は、ぜひセキュリティに関連する資格取得を目指しましょう。

セキュリティ資格の種類

セキュリティ資格には、大きく3つの種類があります。

1つ目は「国家資格」です。国が運営している認定試験のため、資格取得することで確かなスキルを証明することができます。

2つ目は「ベンダー資格」です。各種製品やサービス等を提供している企業や情報処理に関連する団体が行っている認定資格です。それぞれの製品やサービスに特化したセキュリティに関する知識が証明できますので、特定の製品やサービスについてスキル向上を目指している方におすすめです。

3つ目は「公的資格」です。民間団体や公益法人が定めた資格で、省庁や大臣によって認定された資格となります。国家資格に近い資格のイメージですが、国家資格とベンダー資格の中間のような位置付けです。

どの資格が良くて、どの資格が悪いなどはありませんので、自分の目的に合った資格を取得すると良いでしょう。

おすすめのセキュリティ資格(国家資格)

セキュリティ資格について、まずは国家資格の中で、おすすめの資格を紹介していきます。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、以前は「情報セキュリティスペシャリスト試験」という名称の試験でした。

年々増加するサイバー攻撃に備えて、セキュリティ対策を行えるエンジニア育成を目的に2017年4月から開始された比較的新しい国家資格です。サイバーセキュリティに関する唯一の国家資格となりますので、取得した際のメリットも大きい資格です。

出題範囲は、幅広く、情報セキュリティの技術や運用、開発管理、法的要求事項などのエリアから出題されます。試験は午前と午後に分かれており、それぞれ選択式・記述式となっています。

どのセキュリティ資格を取得しようか迷っている方におすすめの資格です。

情報セキュリティマネジメント試験

国家資格の中で、情報処理安全確保支援士の他に、もう1つあるセキュリティ資格が「情報セキュリティマネジメント試験」です。

情報処理安全確保支援士はサイバーセキュリティに注目した資格となりますが、情報セキュリティマネジメントは、個人情報の取り扱いなどのデータに関するセキュリティが中心です。そのため、エンジニアに限らず、様々な業種や職種において、個人情報などのデータを取り扱う担当者におすすめの資格です。

情報セキュリティマネジメント試験は、午前と午後で、選択式で出題されます。

おすすめのセキュリティ資格(ベンダー資格)

次に、セキュリティ資格について、ベンダー資格の中で、おすすめの資格を紹介していきます。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ルーターやスイッチ等のネットワーク機器で有名な米国のシスコシステムズ社が実施しているベンダー資格です。初級レベルから上級レベルの種類があり、シスコ社のネットワーク機器に限らず、ネットワーク技術のスキルを習得するこができる人気のセキュリティ資格です。

セキュリティを勉強していく上で、ネットワークに関するスキルに自信が無いという方は、まずはネットワーク全般的な基礎が学べるCCNA資格習得を目指すと良いでしょう。

ネットワークの知識があると、セキュリティに関する理解も一層深まります。

AWS認定セキュリティ

AWS認定セキュリティは、クラウドサービスでトップシェアを誇るAWS社が実施しているAWS認定資格の中で、セキュリティに特化した種類の資格です。

最近は、大手企業のシステムもAWSを利用しているケースが多いため、AWS認定セキュリティは利用価値が非常に高いセキュリティ資格であると言えるでしょう。

クラウドサービスにおけるセキュリティ対策を習得できるため、資格取得で得た知識・スキルは、AWSだけでは無く、Microsoft社のAzureやGoogle社のGCP等のクラウド環境でも活かすことができます。

クラウド環境の利用はさらに増加していくことが見込まれますので、今後役に立つおすすめのセキュリティ資格です。

おすすめのセキュリティ資格(公的資格)

最後に、セキュリティ資格について、公的資格の中で、おすすめの資格を紹介していきます。

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定は、セキュリティ対策推進協議会が実施しているセキュリティ資格です。セキュリティ対策推進協議会は一般社団法人であり、セキュリティ対策推進協議会がSPREADという英語表記のため、SPREAD情報セキュリティ資格という名称になっています。

SPREADは社会全体で安心してインターネット環境を利用できるように、情報セキュリティ人材を育成・支援することを目的に設立された団体です。能力検定に合格した後に、一般会員としてSPREADに入会することでサポーターとして登録される仕組みです。

サポーターとして登録すると、コミュニティ内でセキュリティに関する相談について、地域や組織との繋がりができますので、身に付けたセキュリティ対策の知識を困っている人のために役立てたいという人におすすめのセキュリティ資格です。

情報セキュリティ管理士認定試験

情報セキュリティ管理士認定試験は、全日本情報学習振興協会が実施しているセキュリティ資格です。全日本情報学習振興協会は一般財団法人であり、情報処理に関する資格等の認定をおこなっています。

以前まで、「情報セキュリティ検定試験」という名前でしたが、新たに資格名称が「情報セキュリティ管理士認定試験」に改名されました。安心してインターネットを利用できる情報セキュリティ全般に関する知識が習得できます。

資格取得には実務経験は不要で、試験に関するテキスト等を利用して学習することで資格取得することが可能です。

資格取得してから

セキュリティ資格を取得した後に、現在の業務を継続して、セキュリティ対策を強化した取り組みをするのも良いですが、セキュリティエンジニアを目指してみるのも良いでしょう。

国税庁が発表している日本国内の平均年収は約433万円ですが、セキュリティエンジニアの平均年収は約597万円です。日本国内の平均年収よりも164万円も高いことが分かります。

高度なセキュリティに関する専門スキルを持っている場合、年収1,000万以上のエンジニアとして活躍できる可能性も多くあります。

インターネットが必要不可欠な時代のため、サイバーセキュリティをはじめとしたセキュリティに関する知識・スキルを保有するセキュリティエンジニアの重要性は非常に高くなっています。

セキュリティ資格取得をした後に、セキュリティエンジニアとして活躍する場を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

セキュリティ資格を取得するメリットから、セキュリティ資格の種類、おすすめのセキュリティ資格について国家資格、ベンダー資格、公的資格それぞれについて紹介してきましたが、いかがでしょうか。

セキュリティ対策はシステム開発において必要不可欠な技術要素となっています。そのため、セキュリティに関する資格を取得しているエンジニアの価値は増々高まっていくことが見込まれます。 ぜひこの機会にセキュリティ資格取得を目指して、より価値の高いエンジニアへと成長していくことをおすすめします。

フリーランスとして活躍するなら

『これからフリーランス』を運営する株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングは独立系のSIであり、BTCエージェントforエンジニアというサービスを展開しています。

本サービスでは、案件紹介だけではなくキャリアアップや単価相談などフォローアップが充実していますので、是非一度ご相談いただければと思います。