【フリーランスエンジニア】2024年度 高年収を目指すなら学びたい開発言語

IT業界の技術の変化はとても速く、フリーランスエンジニアであれば、特にその動向が気になるでしょう。特に開発言語は、10年程でほぼ利用されなくなってしまうのが現実です。

本記事では、IT業界の最新情報を参考に、今後フリーランスエンジニアが高収入を目指すために学んでおくべき開発言語(2022年度版)を紹介していきます。

なお、本記事で参考としているデータは、転職するエンジニア向けのデータも含まれていますが、フリーランスエンジニアが業務委託する際も同じ需要であると考えて問題ありません。

トップシェアは未だにJavaだが、高年収目指すにはライバルが多い

Webが流行りだしてからWeb系の開発言語が発展を遂げてきました。特に1996年にサン・マイクロシステムズ社が開発したJavaは、その汎用性の広さから近年に至るまで長い期間トップシェアを誇っています。しかし、トップシェアを誇るが故にJavaを使用できるフリーランスエンジニアがかなり多く、安定することはできても、突出したフリーランスエンジニアでない限り高年収は難しくなりつつあります。

2024年にパーソルキャリア株式会社が調査した人気のプログラミングランキングから年収を見ていきましょう。このランキングは、需要や求人案件数、将来性、検索数、年収目安から総合的に判断しているため、年収順にはなっていませんが、7位のGo言語が627万円と最も高年収であることが分かります。

Go言語はシンプルなコードで処理の高さに定評がありますが、2012年にリリースされたプログラミング言語であるため、未だGo言語に精通したエンジニアが少ないことから、高年収が実現している可能性があります。

しかし、Go言語はGoogleが中心となって開発しており、クラウドサービスやソフトウェア開発の基盤言語として広く利用が進むものと期待されています。そのため長期的な需要と高年収は続くと予想されます。

Javaに関してはシェアは4位と上位に食い込んでいますが、年収で見ると、スクリプト言語であるPHPの546万、JavaScriptの561万に続き下から3番目となっており、もう高収入とは呼ぶのは難しいでしょう。

順位言語年収目安難易度特徴
1位Python590万円コードがシンプルで比較的学習しやすいAI開発、機械学習、データ分析などの分野で活発に用いられており将来性が高い
2位C601万円学習教材が充実している反面、習得の難易度は高い開発から50年経つ歴史のある言語。一定の将来性は保証されると見られる
3位C++605万円機械語に近い言語構造であるため、習得には時間がかかるC言語の上位互換で汎用性が高い
4位Java573万円フレームワークが多く存在することやオブジェクト指向言語であることから、習得には相応の難易度がある大企業のシステム開発で活用されている。マルチプラットフォーム対応で汎用性が高い
5位C#574万円C言語にオブジェクト指向を取り入れた特性から、習得難易度はかなり高いゲーム開発で人気の開発環境・Unityで使用できる数少ない言語。マイクロソフト社開発でWindowsと相性が良い
6位JavaScript561万円環境構築が不要なため、初心者でも取り組みやすいWebサービスやフロント開発のスタンダード言語であり、需要は継続する見込み
7位Go627万円フレームワークや関連ツールへの理解も必須となるため、難易度は低いとはいえないGoogleが開発したオープンソース言語。エンジニアが不足しているため、習得すれば高い市場価値を得られる
8位PHP546万円シンプルな文法であり、学習難易度は低めWordPressにおいて必須の知識・スキル。需要は高めな反面、使用する場面は限定的
9位Swift581万円ツールの使い方に学習コストが割かれるが、学習環境は整ってきているAppleが開発した言語。iPhoneシェアの高い日本では今後の需要が見込める
10位Ruby581万円日本人開発の言語であるため情報も多く、学習しやすい世界的に安定した需要のある言語で将来性も高い
(出典:パーソルキャリア株式会社「HR forecaster」

一方で海外に目を向けると日本のランキングと全く異なり、日本では馴染みのないプログラミング言語が上位に並んでいます。日本で高年収であるGo言語は10位に留まっており、Javaに至っては上位10位以内に食い込んですらいません。

なお、1位のZigは2023年に最も高年収となったプログラミング言語で、その年収は日本円で約1,600万。
堅牢性が高く処理速度がC/C++より早いため、Cに代替されるプログラミング言語と言われています。
年収も約1,500万となっており、日本の627万と比べて2倍以上の高年収となっているのに驚かされます。

(出典: Stack Overflow’s 2023 Developer Survey)

高年収を狙うならやはりPython

フリーランスエンジニアであれば一度は聞いたことがあるpythonですが、機械学習・AIシステム・データ分析に使用されている開発言語です。

日本ではAI/データ分析の需要が高まっており、Pythonのニーズも急速に高まってきました。企業がデータ駆動経営を推進するにつれ、Python経験者の求人は確実に増加しており、給与水準も上昇傾向にあります。

Pythonはシンプルでわかりやすいコードで実装できるのが特徴です。スクリプト言語ゆえの生産性の高さに加え、NumPy、Pandas、Scikit-Learnといった強力なデータサイエンスライブラリが用意されていることも人気の理由です。

また、ディープラーニングフレームワークのTensorFlowやPyTorchに対応していることから、AI/機械学習の分野でも不可欠なスキルとなっています。コンピュータービジョンやNLPなど、様々な領域への応用が可能です。

実際、国内大手企業のデータサイエンティストやAIエンジニアの年収は700万円を超えるケースも少なくありません。今後もデータ活用ニーズは高まる一方なので、データ分析やAI技術に長けたPythonエンジニアの需要は計り知れません。

高年収を狙うフリーランスにとって、Python関連のスキルは強力な武器となるでしょう。プログラミング未経験からでも、コミュニティが活発なため、学習次第で活躍の場は広がっていきます。

安定的に高年収ならモダンなFWを使ったフロント開発言語を学ぶべし

ここまでJavaやPythonなどサーバーサイドで使用される開発言語に触れてきましたが、フリーランスエンジニアに今一番お勧めできるのはフロント開発言語です。例えばJavaScript、TypeScript、HTML、CSSなど、もっと言えばReactやVue.jsなどのモダンなFWを使用した開発ができることが重要になっています。
下記記事でその重要性については触れているので併せてご覧ください。

現代で言うフロント開発は単純なコーディングだけではなく、UI/UX知見も問われることが多くなりました。それはスマートフォンやタブレットといった次世代端末の発展と共にSPAの台頭によって、サーバ側からレンダリング処理が分離され、フロントエンド側でチャネルごとにレンダリング処理を実装するようになってきているためです。その為、UI/UXスキルに磨きをかけていくことがフロントエンジニアは不可欠ですが、もし安定的かつ高年収を目指すのであれば、まずファーストステップとしてフロント開発言語に触れていただくことをお勧めします。

ただし、より高収入を狙うのであれば、フロントエンド開発だけでなく、サーバーサイドの開発言語も習得し、フルスタックエンジニアを目指すことが賢明です。サーバーサイドの言語としては、Java、Python、Ruby、Go言語などが代表的です。フロントエンドとバックエンドの両方の開発を行えるフルスタックスキルを身につけることで、より幅広い案件に携われ、高い稼げる可能性が広がります。また、アプリケーション全体の構造を理解しやすくなり、設計力も養えます。長期的な視点で見れば、フルスタックエンジニアの方が高年収を実現しやすいでしょう。

フリーランスエンジニアが手を出してはいけない開発言語とは

強いてあげるならばVBAやVB、COBOLなどの非Web系開発言語ですが、どの開発言語にも必ず廃れる時代はやってきます。それは免れない事実であり、IT業界が発展していく限り新しい開発言語が増え古い開発言語は消えていきます。


COBOLに例えれば1970年代~1990年代にプログラミングされてきたCOBOLシステムはマイグレーションされ、新しい技術に置き換えられていることがほとんどです。エンジニアの寿命はせいぜい30年程度と考えると、上記の時代からこれまでCOBOLしか触ってこなかったフリーランスエンジニアは現在苦境に立たされているかもしれません。
全く求人がないということはありませんが、供給が追い付いてしまっている傾向にあります。

現代の開発言語はWeb系言語が大半を占めており、そういった環境に置かれることもないと思いますが、高年収を目指すうえで大事なのは、どの開発言語を避けるかではなく、どれだけ多くの開発言語に触れるかです。(なので冒頭に「強いて」とつけました)
経験年数も関係ありません、エンジニアの素養があれば半年程度でも2年以上経験しているエンジニアより優れているケースはよくあります。是非、トライできる環境に身を置き、引く手あまたなフリーランスエンジニアを目指しましょう。

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