ITコンサルタントに資格は必要?求められるスキルや仕事内容も解説

本記事では、

『ITコンサルタントを目指しているけど、良い資格はあるのか知りたい!』

という方の悩みを解決したいと思います。

ITコンサルタントはITを切り口にクライアントのビジネス・経営に関わるコンサルティングを行う仕事ということはご存知だと思いますが、特に資格を習得することで信頼性獲得に繋がるといわれています。
今回はITコンサルタントの仕事内容・年収・求められるスキルやおすすめの資格などを解説いたします。

ITコンサルタントになるために資格は必要?

ITコンサルタントってそもそも何をする人なのでしょうか。また、ITコンサルタントになるために資格は必要なのでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。

ITコンサルタントとは

  • ITコンサルタントの仕事内容
  • ITコンサルタントの年収

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ITコンサルタントの仕事内容

ITコンサルタントは、顧客ビジネス目標を達成することを重点に置いて、経営の課題解決に向けた分析、改善案の提案から顧客ニーズに合うシステムや技術面の提案を行います。システムエンジニア(SE)も顧客の課題解決に向けて改善案をシステムに落とし込む仕事ですが、ITコンサルタントの方がより、顧客のビジネス目標を達成することを着目点としています。

ITコンサルタントの年収

年収面に関しては以下の通りです。

正社員派遣社員アルバイト・パート
平均年収:651万円平均時給:2560円平均時給:1200円
参考:ITコンサルタントの仕事の年収・時給・給料情報

ITコンサルタントの平均年収は651万円で、日本全体の平均年収と比べると高いです。

正社員の平均年収ボリュームゾーンは、624〜727万円になり、全体の給与幅としては416〜1,246万円と幅広いので、経験やスキル、勤務先によって給与に大きな差が出てくると見受けられます。

【前提】ITコンサルタントは必ずしも資格は必要ではない

前提として、ITコンサルタントになるために必ずしも資格は必要ありません
ITコンサルタントは弁護士、医師のように資格がなければ活動してはいけない職種ではないということは覚えておきましょう。

しかしながら、現実では資格を持つことによって

「この人は一流だ」
「この人は何かやってくれそうだ」


などの期待感や信頼感はあります。


特にITコンサルタントはプロジェクトの中枢・ブレーンなので、そういった期待感・信頼感はかなり重要だといえるでしょう。

さらには資格を習得することで、転職やフリーランスとして独立する際に有利になり、仕事を円滑に進める際の知識にも活かせます。特にエンジニアであってもITコンサルタント未経験の場合は、資格取得することによって、キャリアアップへの確かな一歩になりえるはずです。

ITコンサルタントに求められるスキル

ITコンサルタントに求められるスキルは主に以下の4つと一般的には言われています。

  • IT技術の高度な知識と豊富な経験
  • 顧客の課題を解決するための「経営」に関する専門知識
  • 論理的思考力
  • 最適な提案をするための高度なコミュニケーションスキル

それぞれ詳しくみていきましょう。

IT技術の高度な知識と豊富な経験

顧客のコンサルティングをするという立場上、高度なIT知識が必要とされます。IT知識と言っても幅広いですが、上流工程だけではなく、より現場を知っているという意味で、特に中間~下流工程の経験もあると望ましいでしょう。開発プロセスや設計手法を熟知しており、プロジェクトマネジメント力も備えた人材だと尚良いです。

そのため、ITコンサルタントとして活躍したいのなら、まずはSEの仕事を経験しておくのがおすすめです。

要件定義や設計開発、テストといったシステム開発の経験を積むことで、ITコンサルタントに必要なスキルも習得することができます。

顧客の課題を解決するための「業務」に関する専門知識

ITコンサルタントは、顧客の課題を解決するための「業務」に関する知識がある程度必要です。
それは、常にITと業務は切っても切り離せない関係にあるからです。

『上手く顧客のデータ活用をできていないから、全社的にシステムの標準化モデルを構築したい』


こういったプロジェクトでは、単純なシステムの知見だけでは、どうにもならないことは明白でしょう。

顧客が導入済みのシステムに対して、業務プロセスがどれだけ適合(Fit)し、どれだけズレ(Gap)があるかを分析しなければいけません。


ひとくくりに「業務」といいましたが、
インダストリー(業界)に分けるとわかりやすいと思います。


例えば
金融、人材、商社、電力、通信、不動産、メディア、広告、医療、流通、製造
などです。

A社B社と会社は違っても、扱う商品のジャンルが同じであれば、ある程度内部の業務プロセスも似てきます。その為、顧客は「業務」に関するある程度の知見を求めてくるというわけです。

こういった「業務」は、場数と現職の境遇で偏ってしまいますが、興味がある分野に対して自主学習してみるのも一つの手だと思います。

論理的思考力

ITコンサルタントは課題解決のための高い論理的思考力が必要です。
顧客が抱えているITに関する問題を聞き出し、解決すべき課題を割り出すとともに、具体的な改善策を提示して顧客を納得させる必要があります。そのためには論理的思考力が必要です。

論理的思考力とは、物事の因果関係を順序立てて考える力であり、複雑な事柄を分かりやすく説明する力です。
常日頃から「何故その結論に至ったのか」を理由づけて深掘りしていくことで、論理的思考力を高めることができます。

この辺は、才能でしょ?とあきらめてしまう方もいると思いますが、時間を使えば鍛えることができます。


以下の参考書などは、初心者の方にはお勧めです。
この2冊は、どちらかというと「業務寄り」のコンサルティング本ですが、内容が非常にわかりやすく現職がSEなのであれば取っかかりやすい参考書になっています。


値段も高くないので、是非自分への投資だと思って一度ご覧ください。


新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座


過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題


最適な提案をするための高度なコミュニケーションスキル

最適な提案をするためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。
ITコンサルタントは顧客の課題を解決する仕事です。つまり人と人とのやり取りでもあり、単なる情報のやり取りではなく感情のやり取りでもあります。
どんなに論理的に正しかったとしても相手の気持ちを考慮することができなければ、上手く信頼関係を築くことは出来ません。

相手に対して常に関心を持ち、話のテンポを合わせたり、表情や仕草から相手の感情を読み取るなどのスキルも必要になってきます。


人の性格は年齢を重ねれば重ねるほど変えるのは難しいといわれています。若いうちから、もし自分にコミュニケーション面で欠点があると思うのであれば、特に意識して立ち回りましょう。

ちなみに前項でご紹介した『新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座』には、そういった対顧客への基本的な立ち回り方も書いてあるのでお勧めです。
※ご自身で気づいているのであれば、既に大丈夫だとは思いますが、、、、

ITコンサルタントのおすすめ資格選定基準

今回ITコンサルタントに有用な資格の認定基準としては以下の2つです。

  • 体系的にITコンサルタントに必要なスキルを習得できるか
  • 実用的な資格であるか

それぞれ見ていきましょう。

体系的にITコンサルタントに必要なスキルを習得できるか

体系的にITコンサルタントに必要なスキルを習得できるかという点が重要です。
資格取得の意義は「専門分野に関して深い知識を習得できるか」です。
資格の勉強中にITコンサルタントに関する内容を体系的に参考書や通信講座、チュートリアルサイトなどで習得できるかを重要視します。

実用的な資格であるか

実際に資格を習得する上で重要な要素は「実用的であるか」は重要です。資格を習得しても、全く意味のないものであれば時間の無駄と感じてしまうことも多いです。選定基準としては、顧客との信頼関係を築いたり、転職活動や業務に活かせる資格であるかを重視しています。

ITコンサルタントのおすすめ資格4選

ITコンサルタントのおすすめ資格は以下の4種です。

  • 中小企業診断士
  • ITコーディネータ
  • ITストラテジスト
  • PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

それぞれ見ていきましょう。

中小企業診断士

出典:https://www.j-smeca.jp

中小企業診断士は、第1次試験、第2次試験、口述試験に分かれており、企業経営全般に関する幅広い知識を習得することができます。合格後の実務補修でほ、実際に企業に経営に関する課題点をヒアリングして報告書を作成するので、コンサルタントとしての実務経験を積むことも可能です。

コンサルタントとして、将来的に経営相談も受け付けたいという場合には最適な資格だといえるでしょう。

また、日本の99.7%が中小企業と言われているため、非常に活用しやすい資格でもあるというのが利点です。

ただIT要素は弱い為、純粋なITプロジェクトでは効果を発揮できない可能性はあります。

中小企業診断士の難易度

合格率は18~19%前後で、合格までに1000時間以上が必要と言われており、難易度が高い試験になります。試験範囲が非常に広く、中小企業に対して適切な企業戦略を立案するために経済政策・運営管理・財務などを万遍無く勉強する必要があります。

中小企業診断士の料金

第1次試験:13,000円
第2次試験:17,200円

中小企業診断士の勉強方法

中小企業診断士の勉強方法は3通りあります。

  • 参考書で勉強する
  • 通信講座を受講する
  • 通学講座を受講する

独学に自信がある方は、参考書で勉強することで資格の費用を抑えることができます。一方で、独学だと不安という方には、通信または通学講座を受講するようにしましょう。
講座形式であれば、分からない所は講師の人に質問が出来るので挫折する心配は少ないです。

ITコーディネータ

出典:https://www.itc.or.jp/

ITコーディネーター とは、経営とITの両方に精通したプロフェッショナルであり、企業の経営課題や改善に対してITを活用しながら的確にアドバイスする人です。
経営とITの両方の知識を習得することで、経営側とITベンダー側の両者の繋ぎ役として重宝されます。資格保持のために毎年セミナー参加などをして更新しなければいけないので、常に最新の知識を得てブラッシュアップしているという信頼を獲得できます。

ITコーディネータの難易度

合格率は63~72%前後で、他のITコンサルタント資格に比べると高いです。試験範囲は広いですが、しっかり勉強をすることで問題無く合格することが出来るでしょう。

ITコーディネータの料金

19,440円

ITコーディネータの勉強方法

ITコーディネーター の勉強方法は独学のみになります。勉強時間の目安は1ヵ月程度です。通信講座などは無く、自力で学習する必要があります。また、過去問も存在しないので、参考書頼りに勉強を進めていくことになります。おすすめの参考書は「IT経営経営推進プロセスガイドライン」で、ITコーディネータの試験には必須のテキストとなっています。

ITストラテジスト

出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html

ITストラテジストは、情報処理推進機構が提供している国家資格です。企業の経営戦略を元に、事業革新、業務改革、注目される製品・サービスを生み出すことに繋がるIT戦略を立案し、顧客の要望に答えるプロフェッショナルを証明する資格です。試験形式はマークシート形式・記述形式・論文形式を合わせた内容になっており、幅広い知識が必要になってきます。

ITストラテジストの難易度

合格率は14%前後になります。
情報処理推進機構では、情報処理技術者試験の難易度を4つに分けていますが、ITストラテジスト試験はスキルレベル4と最高ランクに位置付けられています。

ITストラテジストの料金

5,700円

ITストラテジストの勉強方法

ITストラテジストの勉強方法は2通りあります。

  • 参考書で勉強する
  • 通信講座を受講する

ITストラテジストは難易度が高い試験なので、確実に合格したいのなら通信講座を受講するようにしましょう。代表例で言うと、ITECやTACなどがあります。ITECでは、IT教育に特化した講座を売りにしており、情報処理推進機構に関する資格が充実しているのが特徴です。TACは、資格の学校として知名度が高いため、信頼の置ける講座になっており、丁寧な指導を受けることができます。

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

出典:https://www.pmi-japan.org

PMPは、米国の非営利団体PMIが運営する国際資格です。主にプロジェクトマネジメントに関する経験・知識・教育が求められる資格で、専門家であることを証明する資格になります。世界共通の資格なので、習得できればグローバルな人材と評価されます。ただし、3年ごとに更新をする必要があるため、常に最新の知識を得てブラッシュアップしているという信頼を獲得できます。

また、受講条件が課されており、学歴毎に条件が違います。

  • 高卒の場合:プロジェクト業務のリーダーとして7500時間の実務経験、60ヶ月のプロジェクトマネジメント経験
  • 大卒の場合:プロジェクト業務のリーダーとして4500時間の実務経験、36ヶ月のプロジェクトマネジメント経験
  • さらに、35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)の難易度

PMPの難易度は公表されていませんが、そもそも受講条件から難易度が高いというイメージを持つ人も多いでしょう。

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)の料金

PMI会員と非会員の間で料金が違います。

 PMI会員PMT非会員
受験料404$(約45,000円)555$(約62,000円)  
再受験275$(約30,500円)375$ (約62,000円)  
更新料60$(約6,700円)150$(約16,700円)

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)の勉強方法

PMPの勉強方法は以下の2つを並行して学習することをおすすめします。

  • 参考書で勉強する
  • PMP®資格対策講座を受講する

参考書は、「PMBOK®ガイド」を読み込むことをおすすめします。試験内容はPMBOK®ガイドから出題されます。また受講条件を満たすためにPMP®資格対策講座を受講するようにしましょう。

まとめ

今回はITコンサルタントの仕事内容・年収・求められるスキルやおすすめの資格などを解説しました。ITコンサルタントは高度な「経営」・「IT」に関する知識が求められます。未経験からITコンサルタントを目指す方はまずはSEを経験してみると良いでしょう。本記事をよく読んでITコンサルタントについて理解を深めて頂ければ幸いです。

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