日本国内で、クラウドサービスの活用は増加しています。総務省の情報通信白書では、クラウドサービスの利用が割合は64.7%であり、2018年の58.7%から6.0ポイント上昇しています。

出展:総務省|令和2年版 情報通信白書|企業におけるクラウドサービスの利用動向

その中でも特に、AWSは特に幅広いシェアを誇っており、誰もが耳にしたことあるサービスと言えるでしょう。今回は、AWSの将来性や今後の市場価値について解説していきます。

現在のAWSの需要状況

クラウドサービスが拡大している中で、「Amazon Web Service(AWS)」は、下記調査ではシェアが1位となっています。AWSはクラウドサービスの中でもトップのシェアを誇るサービスといえます。

出展:Cloud Market Ends 2020 on a High while Microsoft Continues to Gain Ground on Amazon

AWSは、クラウドエンジニアが設定や実際の業務を行います。サーバーの構築においてクラウドサービスを活用する場合にデータサーバーなど、準備を行います。クラウドサービスから提供されるサービスやAPIを使った環境を構築することで、サーバーの物理的な準備は不要となっており、時間の削減につながります。

また、クラウドを扱う為自社サーバーでないことから、PCがあれば作業ができます。フリーランスや在宅ワーカーにとって、クラウドサービスのAWSは非常に相性がいいものといえるでしょう。

AWSの需要が高い理由

AWSの需要が高い背景はなんでしょうか。

AWSの引き合いがある理由としては、

 1.すべてのサービスがWeb APIで使用できる

 2.信頼性、セキュリティ性が高い

 3.多くのサービスが搭載されている

の3つがあります。それぞれ、解説していきましょう。

すべてのサービスがWeb APIで使用できる

AWSの大きな特徴は、すべてのサービスでWeb APIが用意されていることです。また、利用者が使いやすいようにGUIを持つ、Webのコンソールが提供されています。このWebAPIを使用する為の開発キットも用意されており、様々なプログラミング言語でAWSが操作できます。サーバーの負荷を監視して、負荷が増えたらサーバーを増加するといったことが可能です。オンプレミスのようなインフラエンジニアではなく、プログラマーがサーバーを管理、制御できます。

信頼性、セキュリティ性が高い

クラウドはオンプレミスに比べ、セキュリティ性に心配になられる方が一定数います。しかしAWSは、信頼性やセキュリティ性が担保されており、第三者機関認証も取得しています。現在では、セキュリティ性が高い業界でもAWSは使われています。また、サーバーの場所も、リージョン(地域)が選択できるので安心してお使いいただけます。

多くのサービスが搭載されている

初期のAWSは、ネットワークとサーバーのみでしたが、現在その上で動作するソフトウェアが用意されており、加えて管理サービスが多数提供されています。例えば、データベースサーバーを構築する場合にOSのインストールから始まり、セキュリティパッチの適用など多くの準備が必要ですが、AWSはサービスが運用まで考慮しているので、ユーザーは必要機能以外を考慮する必要がありません。これは、運用面で工数が削減できることを示しています。

AWSの将来性は?

政府の共通プラットフォームがAWSで運用が開始されています。国の大規模システムでも活用が始まっており、官公庁系のサービスについてもAWSの活用が広まっていくでしょう。

出展:第二期政府共通プラットフォームが AWS 上で運用を開始、 行政サービスのデジタルトランスフォーメーションを加速

顧客の施設に物理的にサーバーを設置する仕事は減少していますが、クラウドサービスは今後も活用が進みそうです。加えて、クラウドを利用したIoT、フィンテック等、新しい分野でITインフラが求められるようになっています。仕事内容は変化していますが、ITの根幹を担うエンジニアとして需要は高い傾向にあります。

AWSのエンジニアとして活躍を続けるにはスキルの獲得が必要です。必要なスキルの例として、「ITインフラの設計・構築スキル」「クラウドサービスの使用スキル」「セキュリティに関する知識」「DevOpsに関する知識」の4つがあります。AWS関連の案件は、IT関連産業の職種の中では比較的高い水準にある傾向にあります。さらに高単価を目指す場合は、その4つのスキルの習得が必要でしょう。

さらに顧客から問題点やニーズを聞き出し、システム構築では様々なエンジニアとのチーム作業となるため、コミュニケーション能力も重要です。クラウドとして提供されるIaaS、PaaS、SaaSはサービスや機能が日々、発展しているなかで、それぞれの仕様も変化しており、この変化に対応することが求められています。今後も拡大が続く、クラウドビジネスにおいて、そのアプリケーションを支えるAWSの需要は、豊富にあるでしょう。

将来に向けて身に着けておきたい最新スキル

AWSのエンジニアとして仕事や転職に役立つ資格はどのようなものがあるでしょうか。資格があれば転職の際に客観的に評価される傾向にあり、未経験の方なら知識を習得していることの証明になります。代表的なクラウドサービスの認定資格を3つ紹介しましょう。それぞれ、初心者向けの資格から専門性が高い資格まで用意されているのが特徴です。

AWS Certified Cloud Practitioner 

amazonが運営するAWSの資格です。初心者の場合でも、新たに認定を受ける場合でも、クラウドに関する専門知識を効果的に証明するのに役立ちます。AWS Certified Cloud Practitioner を取得することで、クラウドへの理解と基礎的な AWS の知識が認定されます。

CCNA(Cisco技術者認定試験)

CCNAは、コンピュータネットワーク機器の大手、Cisco(シスコ)社による認定資格です。CCNAは「Cisco Certified Network Associate」の略称です。ネットワークエンジニアの入門資格にあたります。「Network」と付いているとおり、CCNAは、ネットワークに関する基礎知識が求められる認定資格です。

LinuC(Linux技術者認定試験)

クラウド時代の即戦力であることを証明するLinux技術者認定資格「LinuC」です。証明できる技術対象領域は、オンプレミスだけではなく クラウド環境まで含んでいます。OSSを使用する、オープンソースのリテラシーについて、また、システム環境の多様化に対応したシステム設計ができるシステムアーキテクチャの知識を確認できます。

AWSの案件例

実際にフリーランス専門の案件紹介サイト「BTCエージェントforエンジニア」で公開しているAWSの案件をご紹介します。

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