現在のデータベースエンジニアの需要状況
昨今のPCアプリケーションやWebアプリケーション、スマホアプリケーションなど、データベースを持つことが当然のような状況になりました。これは、アプリケーションのおけるデータ管理が必要になっている点とクラウドサービスが充実しており、また通信技術も発達して、クラウドのデータベースにアクセスしやすくなった点も関係しているでしょう。
現在で必要不可欠なデータベースを管理するのが、データベースエンジニアです。データベースを管理としてWindowsやミドルウェアを用意して、大量のデータを整理できるようデータベースの管理方法を検討します。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」における「システム・エンジニア」の年齢別年収データを見ると、データベースエンジニアを含めITエンジニアは年齢(経験年数、スキルレベル)が上がるごとに平均年収も上がっていく傾向にあります。
出展:賃金構造基本統計調査 令和元年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
データベースエンジニアの需要が高い理由
データベースエンジニアの需要が高い背景はなんでしょうか。データベースエンジニアの引き合いがある理由としては、
1.ITの根幹としてデータベースが必要
2.Webアプリケーションやスマホアプリケーションで使われている
3.ゲームでデータベースが使われている
の3つといえます。それぞれ、解説していきましょう。
ITの根幹としてデータベースが必要
ITを支えるべくデータベースが活躍しています。例えば、銀行や官公庁などの顧客データと預金の管理は、データベースで管理しています。その他にも幅広く、データベースは日常の顧客管理で使われています。
Webアプリケーションやスマホアプリケーションで使われている
昨今は、Webアプリケーションやスマホアプリケーションでも外部のデータベースと連携することが多くあります。外部のデータベースを管理しながら、Webアプリケーションやスマホアプリケーションにデータベースのデータを提供します。例えば、マンガ閲覧アプリであれば、顧客情報などを管理しています。Webアプリケーションやスマホアプリでもデータベースが使われています。
ゲームでデータベースが使われている
スマホやPCのゲームは多くの場合、データベースを使用しています。ゲームでは、IDを含め管理するデータが多くあるので、データベースは必要です。例えば、課金した装備やアイテムなど、データベースにアカウントと紐づけて管理しています。データベースを使うことで、顧客のゲーム内の情報や課金情報を保持します。
データベースエンジニアの将来性は?
経済産業省商務情報政策局情報処理振興課の資料によると、IT人材不足が叫ばれる中、データベースの設計をする人材は引き続き重要であると記載されています。今後も、データベースの設計・構築スキルを持ったデータベースエンジニアには一定の将来性が見込まれています。しかしながら、加えてAIやビッグデータを使いこなし第4次産業革命に対応した新しいビジネスの担い手となるスキルも求められるようになっています。
出展:経済産業省商務情報政策局情報処理振興課「IT分野について」
これからのデータベースエンジニアに必要なスキルの例としては、
・需要が高いRDBMSを扱うスキル
・データサイエンスに関するスキル
・セキュリティの知識
・NoSQLの知識
・分散処理の知識
の5つを挙げられるでしょう。
データベースの関連性を扱うRDBMSのスキルです。データサイエンティストは、AIと扱えるようにデータの調整が求められています。セキュリティは、クラウドなど外部ネットワークなどにより、セキュリティ知識が求められています。
NoSQLは、取り扱うデータ量が多くても、処理速度が速く効率よく作業を進められることができます。分散処理は、ネットワーク上に複数存在するデータベースを、1つのデータベースであるように利用する仕組みです。通信負荷の軽減、パフォーマンスの向上が図れます。
上記のスキルセットも加えると、データベースエンジニアは今後も需要な位置をしめるでしょう。データベースの他に、AIやビッグデータを使いこなし第4次産業革命に対応した新しいビジネスの担い手となる人材として期待されています。今後も、データベースエンジニアは将来性が高いといえるでしょう。
将来に向けて身に着けておきたい最新スキル
データベースエンジニアのエンジニアとして仕事や転職に役立つ資格はどのようなものがあるでしょうか。資格があれば転職の際に客観的に評価される傾向にあり、未経験の方なら知識を習得していることの証明になります。データベースエンジニアにおすすめの資格を紹介します。
データベーススペシャリスト試験
クラウドやデータベースなど、ますます重要になっています。こちらも情報処理推進機構が主催している試験です。企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適な試験です。
MySQL 5.7 Database Administrator
Oracle Certified Professional, MySQL 5.7 Database Administrator 認定資格は、資格保持者が MySQL 5.7 を管理するのに必要な専門知識をもっていることを証明します。MySQL が世界で最も使用されているオープンソース・リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)である理由がわかります。
OSS-DB技術者認定試験
特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが、運営する試験です。オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を、公平かつ厳正に、中立的な立場で認定するIT技術者認定資格です。本試験はOSS-DBのなかでも、特に商用データベースとの連携に優れ、エンタープライズ・システムでも多く活用されている「PostgreSQL」を基準のRDBMSとして採用しています。
出典:OSS-DB|試験概要
セキュリティエンジニアの案件例
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