「SQLという言葉を聞いたことがあるけど、どういう技術なのか知りたい・・・」
「SQLはフリーランスエンジニアにとって必要な技術なのか・・・」
開発エンジニア、フリーランスエンジニア等の方で、SQLというキーワードに興味があって注目しているが、どのような技術で、どの程度重要なスキルなのか疑問に思っている方も多いでしょう。
SQLはデータを操作するために必須の技術であり、今後のシステムではデータの重要性はさらに高まっていくと考えられますので、SQLのスキルはフリーランスエンジニアにとって必要なスキルと言えるでしょう。
開発エンジニアやフリーランスエンジニア等の方は、ぜひこの機会に注目されているSQLについて理解を深めておくことをおすすめします。
この記事では、SQLに関して、エンジニアの方々が習得すべき様々な情報を紹介していきます。
開発エンジニアやフリーランスエンジニア等の方でSQLに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
SQLとは
SQLとは「Structured Query Language」の略称で、直訳すると「構造化された問い合わせ言語」という意味になります。
この略称自体はあまり重要ではありませんので、SQLは「データベースにあるデータを操作するために必要な技術」と覚えてもらえれば問題ありません。
システムでは、データベースにあるデータの取り扱いがとても重要です。システムが利用されていくと、データベースにあるデータは常に更新されていきます。
データベースにあるデータに対して、特定のコマンドを発行して、データを検索して取得したり、データの追加や削除をしたりする場合にSQLというデータベース操作用の専門の言語を利用します。
SQLは対話型でコマンドを発行しながら処理しますので、他のプログラミング言語のように、コンパイル等の必要はありません。発行したコマンドに応じた処理が実行されて結果が出力されますので、他のプログラミング言語と比べても、習得しやすく、扱いやすい言語と言えるでしょう。
また、データベース製品は代表的な製品だけでもいくつかありますが、SQLは標準的な技術として、どの種類のデータベースでも同じように利用可能という特徴があります。そのため、一度習得すると、汎用性の高いスキルとして活用することができます。
SQLコマンドの種類
SQLコマンドは、大きく分けて3つの種類があります。ここでは、SQLコマンドの種類について紹介していきます。
データ定義言語(Data Definition Language)
データ定義言語は省略されて、「DDL」と表現されます。主にデータベースのテーブルやインデックス(索引)自体の操作を行います。
【代表的なDDLのSQLコマンド】
CREATE:新しいデータベースやテーブルなどのオブジェクトを定義する
JOIN:テーブル同士を結合する
DROP:定義したオブジェクトを削除する
ALTER:定義したオブジェクトの内容を変更する
TRUNCATE:データをすべて削除する
データ操作言語(Data Manipulation Language)
データ操作言語は省略されて、「DML」と表現されます。検索やデータの挿入、削除、更新などを行うため、一番多く利用するSQLコマンドです。
【DMLの命令文】
SELECT:データベースを検索する
INSERT:データを挿入する
DELETE:データを削除する
UPDATE:データを更新する
データ制御言語(Data Control Language)
データ制御言語は省略されて、「DCL」と表現されます。主にトランザクション処理やシステム管理の操作を行います。
【DMLの命令文】
GRANT:ユーザー権限を付与する
REVOKE:ユーザー権限を削除する
BEGIN:トランザクションを開始する
COMMIT:トランザクションを確定する
ROLLBACK:トランザクションを取り消す
SQL習得のメリット
では、SQLを習得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。SQLを習得することでエンジニアとして様々なメリットを受けることができます。
ここでは、SQL習得のメリットをいくつか紹介していきます。
キャリアパスの幅が広がる
まず1つ目のメリットは「キャリアパスの幅が広がる」です。
ビッグデータという言葉を聞いたことがあると思います。システムを運営していくと、大量のデータがシステム上に蓄積されてきます。その蓄積されたデータを利用して、様々なデータを分析したり、利用状況を把握して新しいサービスを生み出したりすることが可能となります。
つまり、現在はシステム上に蓄積されたデータをどのように有効活用するかが非常に重要となっています。そのため、データを操作するSQLの技術はエンジニアにとって必要不可欠な技術であると言っても過言では無いでしょう。
多くのシステムではデータ操作が必須のため、SQL技術を習得したエンジニアが活躍できる場が多くあります。SQLを習得することで、エンジニアとしてのキャリアパスを一気に広げることができると言えるでしょう。
国際規格であり汎用性が高い
2つ目のメリットは「国際規格であり汎用性が高い」です。
SQLは、ISOという国際標準化機構によって標準化されていて、IT業界で共通言語として利用されています。世界中のどこのシステムでも、どのようなデータベース製品を利用していても、多少の仕様の違いがある部分もありますが、SQL技術としては全て同じです。
そのため、SQLを習得することで、どのシステムでも活かせる技術としてエンジニアのスキルアップが可能です。
一度習得してしまうことで、どのシステムでも利用できるスキルのため、とても汎用性が高い技術であると言えるでしょう。
データベースエンジニアを目指せる
ビッグデータの重要性が高まる時代になってきており、多くあるエンジニアの職種の中でもデータベースエンジニアの需要が高まっており、とても人気のある職種です。
データベースエンジニアとして活躍するには、データベースの設計・構築や管理ができないといけませんが、その全ての基本になるのがSQLという技術です。データベースエンジニアを目指していくには、SQL習得がスタートとなります。
データベースエンジニアは特化した技術が必要で、専門性が高い職種のため、他の職種よりも高単価の案件が多くありますので、フリーランスエンジニアで高単価の案件を目指している方には、とてもおすすめの職種です。データベースエンジニアとして活躍するためにも、まずはSQLの技術を習得してみてはいかがでしょうか。
SQLの今後
SQLは将来性が高い技術の1つと言われています。その理由の1つとして、変わらず安定した需要がある言語という点があります。
システム開発に利用されるプログラミング言語は、時代と共に新しいプログラミング言語が出現してきて、利用されるプログラミング言語も変化していきます。
しかし、データベースを操作する言語は長い間、SQLがずっと利用されています。そして、それは今後も変わらず、SQLがずっと利用されていくと言われています。
SQLは他のプログラミング言語と比較しても習得しやすい言語であるにも関わらず、SQLを利用すれば、ほとんどのデータベース操作を実現することができます。
そのため、データベース操作をするにはSQLが最適であり、今後も安定して利用されると想定されます。
SQLの注意点
ここまでSQLのメリットや良い点を紹介してきましたが、SQLの注意点も紹介しておきます。
それは、SQLだけで完結するような案件は、ほとんど無いということです。SQLはデータ操作として最適な言語ですが、データ操作をするだけのシステムというものはありません。
一番多くある案件のケースとしては、JavaやPython等のプログラミング言語とSQLを組み合わせて利用するケースです。ほとんどのシステムがプログラミング言語とSQLを組み合わせて利用しているため、何らかのプログラミング言語とSQLの両方を習得することで、エンジニアとして活躍できる場が一気に広がると言えるでしょう。
もう1つのケースとしては、SQLとデータベース設計・構築スキルを組み合わせて、データベースエンジニアとして対応するケースです。案件数は多くはありませんが、データベースエンジニアは専門性が高い職種ですので、高い単価の案件が期待できます。
このように、SQLだけ習得しても参画できる案件数は多くあるとは言えないですが、プログラミング言語だけを習得している場合よりは、プログラミング言語とSQLの両方を習得している方が、一気に活躍の場が広がります。
そのため、SQLを習得することはエンジニアにとって、非常に重要なスキルアップであると言えます。
まとめ
SQLとは何かの紹介から、SQLのメリットや今後の将来性、SQLの注意点等について紹介してきましたが、いかがでしょうか。
ビックデータがとても重要な時代となってきていますので、SQLの需要や必要性は今後もさらに高まっていくでしょう。エンジニアにとって、SQLを習得しているかどうかは大きな違いになってくると見込まれます。
ぜひこの機会にSQLに対する理解を深めて、より価値の高いエンジニアへと成長していくことをおすすめします。
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