「フリーランスエンジニアでPMになるにはどうすれば良いの?」
「フリーランスエンジニアがPMになるために必要なスキルや資格は何があるの?」
フリーランスエンジニアで、PMを目指しているけれど、具体的にどうすれば良いのかについて悩んでいる方も多いでしょう。
エンジニアとして様々な技術や経験を積んできたら、ぜひPMとして活躍することをおすすめします。この記事では、フリーランスエンジニアがPMになるために必要なスキルや資格を紹介していきます。
PMを目指しているフリーランスエンジニアの方は参考にしてみてください。
PM(プロジェクトマネージャー)とは?
PM(プロジェクトマネージャー)とは、プロジェクト全体の責任者です。プロジェクト全体を円滑に遂行できるように、全体のスケジュールを管理し、プロジェクト予算、品質、納期などの全責任を持つ役割になります。トラブルや課題が発生した場合は、プロジェクト全体の成功を見通した上で判断や意思決定をおこなう必要があります。
とても大きな責任のある仕事ですが、その分、プロジェクトが成功した場合の達成感も大きなものとなります。
PL(プロジェクトリーダー)とは何が違うのか
少し似た役割でPL(プロジェクトリーダー)という役割を聞いたことがあるでしょう。PL)、現場責任者の立場です。開発チーム、インフラチーム、品質管理チーム等とプロジェクト内に複数のチームがあるような体制の場合は、各チームのチームリーダーがPLのポジションとなることが一般的です。
一方、PMはプロジェクト全体の責任者ですので、各PLと連携しながら、チーム毎ではなく、プロジェクト全体の管理業務をおこないます。また、お客様の窓口として、プロジェクトの状況報告や改善策の提案などもおこないます。
PM(プロジェクトマネージャー)の需要状況
優秀なPMがいると、プロジェクトが成功する確率が一気に高まります。そのため、PMの需要は常に高い状態で、さらに年々増加しています。
実際に、2021年6月時点の厚生労働省職業情報提供サイトに記載されている情報によると、PMの有効求人倍率は全国で2.19倍と高い求人倍率となっています。特に東京都では、3.18倍と非常に高い求人倍率であり、多くの企業がプロジェクトをおこなっている首都圏ではPMの需要は非常に高く、人手不足の状態になっています。
フリーランスでPM(プロジェクトマネージャー)になるメリット
フリーランスエンジニアがPMになるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、フリーランスエンジニアがPMになるメリットを3つ紹介します。これからPMを目指している方はフリーランスエンジニアでのメリットを確認してみてください。
① 高収入
フリーランスエンジニアでPMになる大きなメリットとして、高収入を得やすいという特徴があります。フリーランスのPMは、月収で100万円を超えることも多く、年収で1,000万以上の人が多数います。
正社員でPMを実施した場合の平均年収は600万程度と言われていますので、フリーランスでPMになった方が非常に高収入になります。
② 自由な働き方
フリーランスになることで、仕事量や仕事内容を自分で調整できるため、正社員と比較すると自由な働き方ができるのも大きなメリットです。また、プライベートを充実させると、仕事のストレスを軽減できると言われています。そのため、大きなプレッシャーのかかるPMにとって、プライベートと仕事を両立できるフリーランスの自由な働き方は魅力的だと考えられます。
③ 好みの案件へ挑戦できる
正社員であれば、自由にお客様を選ぶこともできませんし、プロジェクトも会社に指示されたものを担当することになります。しかし、フリーランスのPMであれば、自由に仕事を選ぶことができるため、自分の好みに合ったお客様やプロジェクトに挑戦することが可能となります。
よりスキルアップを目指しているPMの方であれば、難易度の高いプロジェクトに挑戦していくのも良いでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)に必要なスキル・資格
PMは幅広い仕事内容があり、様々なスキルが求められます。また、PMができるスキルを持っていることを証明するには資格を取得していると有利になります。
では、PMに必要なスキルや資格を紹介します。
必要なスキル
PMはプロジェクト全体を管理するため、幅広い業務をおこなえる様々なスキルが求められます。PM)になるために必要な4つのスキルを紹介します。
1.リーダーシップ
1つ目が「リーダーシップ」です。
プロジェクトには多くのエンジニアが携わっており、プロジェクトを成功に導くためには、エンジニアを導いていくリーダーシップが必要となります。
PMとしてプロジェクト管理を進めていく中で、様々な場面でリーダーシップが求められます。PMを目指す方は、早めの内にリーダーシップを高める努力をしていくことが大切です。
2.コミュニケーション力
2つ目が「コミュニケーション力」です。
PMはお客様、各チームリーダー、プロジェクト内のエンジニア等、多数の人達と会話する機会が多くあります。相手の意見を正しく理解し、自分の意見を分かりやすく相手に伝える必要があります。そのため、PMにはコミュニケーション力が求められます。
3.交渉力
3つ目が「交渉力」です。
プロジェクトを進めていくと、当初の予定通りにいかない場面や想定外のトラブル等に遭遇することがあります。そのような場面において、PMはお客様と交渉して、解決策を見つけていく必要があります。予算の決定、仕様変更の調整、スケジュール変更等、交渉する内容は多岐にわたります。
相手の要望を全て受け入れるのではなく、またこちらの意見を一方的に要求するのではなく、お互いの折り合いがつく内容で合意できる交渉力が大切です。
4.マネジメント力
4つ目が「マネジメント力」です。
PMの最も重要なスキルです。エンジニアの得意な技術を考慮して適切なメンバー配置をおこなったり、常に変動するコストやスケジュールを適切に管理したりする必要があります。
エンジニアとしてチームリーダーやPL等を経験していく中で、PMで求められるマネジメント力を高めていくと良いでしょう。
必要な資格
PMになるために必要な必須資格はありません。しかし、PMとして活躍できる知識があることを証明するためには、資格を取得しておくと有利になります。PMになるために取得しておいた方が有利となる3つの資格を紹介します。
1.プロジェクトマネージャー試験
1つ目が「プロジェクトマネージャー試験」です。
プロジェクトマネージャー試験はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施している情報処理技術者試験の国家資格の1つです。IPAの国家資格の中でも、PMを対象とした試験で、プロジェクトを適切に運用する能力を持っているかどうかが問われます。
情報処理技術者試験の中でも合格率が低い難関試験で、合格率は12%~14%程度です。その分、取得するメリットも大きく、資格を持っているとプロジェクトマネージャーの仕事がおこなえると証明することが可能となります。
2.ITストラテジスト試験
2つ目が「ITストラテジスト試験」です。
応用情報技術者試験は、プロジェクトマネージャー試験と同じく、IPAが実施している情報処理技術者試験の国家資格の1つです。経営戦略や情報戦略を策定・分析して提案できるスキルを証明することができる資格で、プロジェクト管理に必要なスキルを持っていることが証明できます。
PMを対象とした資格ではありませんが、PMに必要な基礎スキルを持っていることを証明できるため、これからPMを目指す方にはおすすめの資格です。
3.PMP試験
3つ目が「PMP試験」です。
PMPは、アメリカの非営利団体PMI(Project Management Institute)が実施しているプロジェクトマネジメント関連の国際的な資格です。取得するのが難しい資格ですが、PMに関連する高いスキルを持っていることを世界的に証明できる資格です。
試験では実際の開発プロジェクトで発生するような場面について出題され、プロジェクトの円滑な遂行ができるかどうかを試される形となります。高いスキルを持ったPMを目指す方にはぜひ挑戦してもらいたい資格です。
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まとめ
フリーランスエンジニアがPMになるために必要なスキルや資格を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
PMは少しハードルが高そうな印象を受ける仕事ですが、エンジニアとして経験を積んでいけば、そこまで難しい仕事ではありません。プロジェクト全体の責任を負うため、プレッシャーの掛かる仕事ですが、プロジェクトが成功した際には達成感が得られ、とてもやりがいを感じることができる仕事です。
人手不足で多くの需要もあり、様々なメリットをある仕事ですので、フリーランスエンジニアとしてPMを目指してみることをおすすめします。