現役フリーランスエンジニアの方に「単価を上げたいけど、どうやったら単価はあがるの?」とご質問いただくことがあります。今回はフリーランスエンジニアが単価を上げる為の代表的な4つの方法をご紹介いたします。現在の単価に満足していないフリーランスの方は是非お一読いただき、参考に頂ければと思います。

1. 需要の高いスキルを伸ばす

当たり前ですが、世の中にニーズの少ないスキルでは単価は上がりません。
代表的なのは、

  • バージョンの古い言語開発(Java1.5やPHP5系)スキル⇒バージョン移行が進んでいるため
  • JS/jQuery、HTML,CSSだけの単純なフロント開発スキル
    ⇒FWを使用したフロント開発が当たり前になってきているため
  • C++、VB、COBOLなどの非WEB系言語開発スキル⇒Web系の開発プロジェクトが市場の大半を占める為
  • Windows/Linuxのインフラ構築・保守スキル
    ⇒サーバーレスが増えてきている為

などです。
細かく言うとまだまだありそうですが、ここら辺のスキルは今後ニーズとして更に低くなる為、単価を上げることは厳しいです。
逆に下記のような流行技術はもう数年伸びつつけます。

  • Python、Go言語、Rubyなどの開発スキル
  • モダンなFWを使用したSPAのフロント開発スキル
  • AWSやアリババなどのクラウド構築スキル

などです。

まずは多少単価を落としてでもトライアル案件に参画し、需要の高いスキルを伸ばしていきましょう。

2. 適性価格を知っておく

そもそも今の自分の価格が適正なのか確認してみましょう。
方法としては、同じフリーランス仲間に相談したり、弊社のようなエージェントに確認してみるのもいいでしょう。

今の単価が低いならば、現場やエージェントに交渉するのも大事です。
しかし、気を付けたいこととしては間違った価格設定で交渉してしまうことです。パフォーマンスにともなわない交渉は信頼関係を崩してしたり、契約更新されないことがあるので気を付けてください。 また、頻度としてもしつこくない程度にとどめておくのも大事です。どうしても納得のいかない場合は、他のプロジェクトに移りましょう。

3. ポジションチェンジまたは上流工程のプロジェクトに入る

会社はいちメンバーよりもマネジメント層やリーダークラスに多く報酬を渡します。これは正社員時代から当たり前のことだと思いますが、ITフリーランス業界でも変わりません。メンバーではなくリーダーポジションや上流工程から携わることで単価を上げていきましょう。
もし、上流工程やリーダー未経験の場合は、即戦力として現場に入るのは厳しいので今入っている現場で評価を上げてポジションチェンジを申し出るのが最短の道だと思います。
ウォーターフォールのプロジェクトだと過ぎてしまっているので厳しいかもしれませんが、近年はアジャイル式が多くなってきている為、そういったプロジェクトでは上流工程にチャレンジできることができるかもしれません。
信頼構築は自身のキャリアップにとても強い味方になっているので仕事の話だけでなく、何気ない会話を現場のマネージャーなどとするのも大事です。

4.  優秀なエージェントを見つける

最後は優秀なエージェントに参画先を探してもらうことです。
優秀なエージェントの条件は

  • エンジニアのスキル感をわかってくれる
  • 単価相場を良く知っている
  • コミュニケーションを積極的に取ってくれる
  • 直で顧客と繋がっている
  • 参画後も定期的に訪問してくれる

などです。
まずエンジニアのスキル感や相場感に鈍いエージェントだと、上手く顧客へアピールができず自分の希望する価格にはいかない可能性があります。
メールだけでなく、対面や電話で積極的にコミュニケーションを取ってくれることも大事です。
これは作業者側だけでなく、同じように顧客にも密にコミュニケーションを取っているのでフリーランスのことを上手くフォローしてくれたり、交渉を円滑に行ってくれます。
最後に必ずしもではないですが、商流の浅い案件は手数料額が少ないので、比較的金額が出やすくなります。しかしこれはあくでまで傾向であり、コンプライアンス上商流に子会社を挟まなければいけなかったりするケースもあるので(大手に多い)、その場合は当てはまりません。
なのでよく勘違いされやすいですが、「商流が浅い=高単価」ではないとご理解いただければと思います。

単価アップの為の参考になったでしょうか。
本記事では4つの方法を記載しましたが、当てはまる部分があれば是非実践頂きたいと思います。

『これからフリーランス』を運営する株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングは独立系のSIであり、BTCエージェントforエンジニアというサービスを展開しています。
本サービスでは、案件紹介だけではなくキャリアアップや単価相談などフォローアップが充実していますので、是非一度ご相談いただければと思います。