本記事をご覧いただいている方の多くは、テレワークになったものの何かしらの不安やストレス、障害がありそれを解決したいと考えていらっしゃるかと思います。
事実、念願のテレワークになって嬉しいと言っていた方も一部は出社を希望するようになってきました。特にフリーランス業界では、成果を重視する顧客も多く、パフォーマンスがでなければ契約を切られてしまうこともある為、死活問題です。
本記事では、そういったフリーランスの方向けに、テレワークの上手い活用方法について4つ程解説しています。

積極的な会話で良好な関係を築く

まず始めに、そもそもテレワークの不安は何によって引き起こされているのでしょうか。パーソル総合研究所の全国2万5千人に対して行った調査では、ほとんどの項目がコミュニケーション不足に起因していました。

「新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」 第二回調査(引用:パーソル総合研究所)

フリーランスの方であれば「非対面のやりとりは、相手の気持ちがわかりにくくて不安」「上司や同僚から仕事をさぼっていると思われていないか不安」などの項目は共感いただけるのではないでしょうか。
相手の言葉のニュアンスがわからず衝突したり、クライアントからサボっていると思われ契約終了等、ご経験された方もいらっしゃるかもしれません。
こういったフリーランスの方々に、我々がお勧めしているのは電話とweb会議の活用です。大事な合意形成をとるときだけでなく、普段から積極的に使用することが肝になります。コミュニケーションには「言葉」「声の使い方」「ボディランゲージ」の3要素があり、印象を左右するのはそのほとんどが「声の使い方」と「ボディランゲージ」と言われているのはご存知でしょうか。(メラビアンの法則)
言葉の占める重要度の割合はたったの7%なので、メール文章だけではほとんどが相手の心に働きかけません。電話ではボディランゲージは難しいですが、声のトーンがわかるだけでも相手の考えていることや細かいニュアンスを理解できます。
心当たりのある方は是非活用してください。

自宅の仕事環境を整えることを最優先に

世の中が徐々にオンサイトからテレワークに移行し、始めは喜んで仕事していたけど次第にテレワークそのものがつらくなってきたという方は少なくないでしょう。
特に自宅に小さなお子さんがいたり、仕事環境が整わずイマイチ集中できない等、事情を抱えたフリーランスも多くいらっしゃいます。整っていないのならば、ご自身で整えるしかありません。
ここではあえて、自宅ではないコワーキングスペース活用の可能性について考えてみます。
※あくまで可能性であり、勧めるわけではありません。クライアントルールやご自身のご体調をよく考え、行動してください。
では、自宅テレワークとコワーキングスペースのメリット・デメリットを整理してみます。あくまで個人事情に依存しない一般的な意見です。

自宅テレワーク

メリット
・セキュリティ環境を確保できる
・移動時間がない
・コロナ感染のリスクが極めて少ない
・費用がかからない

デメリット
・家族事情で働きづらい労働者も一定数いる
・机、椅子、通信など作業環境を整えられない労働者も一定数いる

コワーキングスペース

メリット
・(個室の場合は)セキュリティ環境を確保できる
・自宅環境に依存されず働きやすい
デメリット
・コロナに感染するリスクがある
・移動時間がかかる
・費用がかかる

ご覧の通り、コワーキングスペースはデメリットが多いため、クリアするには少々ハードルが高めです。
一方、自宅テレワークは環境さえ整えてしまえば、(初期費用は掛かっても)セキュリティ良し・感染のリスクなし・プライベートも充実するメリットだらけの良い働き方です。
まずは、自宅環境を最優先で整えられないかを考えるべきだと思います。どうしても無理な場合のみコワーキングスペースは検討してみましょう。

ラフすぎる身だしなみはNG

基本的に会話相手はクライアント社員であることが多いと思いますが、ラフすぎる身だしなみになっていないでしょうか。テレビ会議であれば、カメラの確度や音声、背景など相応しいでしょうか。例えばご自身がクライアントだった場合、寝癖をそのままにTシャツだけで会議に参加する外注の方を見て、どのような印象を持つか考えてみてください。
最初の項目にあげた「積極的な会話で良好な関係を築く」以前の問題になってしまいます。例え仲が良くても、クライアントと外注という関係を忘れずに、フレッシュな気持ちで業務にあたりましょう。
チェックリストを作成したので活用してみてください。

チェックリスト

①ラフすぎる服装になっていないか(寝着やクシャクシャなTシャツはNGです)
②髭や髪形は整っているか
③カメラの位置は近すぎないか、または遠すぎないか
④カメラの確度は適切か、顔全体が見えるか
⑤テレビ会議は顔を映しているか(例えクライアントが映していなくても、表情を見せることは大切です
⑥背景は適切か
⑦照明は暗すぎないか
⑧雑音を避け、イヤホンはつけているか
⑨会話するときはカメラを見ているか
⑩相槌や返事はできているか

モチベーションを上げてパフォーマンスの改善

同調査では、テレワークを始めた社員の3割が仕事に対する意欲・やる気が低くなっていると記載されています。実際に弊社にもフリーランスの方々から数多く、そういったご意見を頂戴しています。

「新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」 第二回調査(引用:パーソル総合研究所)

コミュニケーションが少なくなり、組織の一体感が薄れているいま、モチベーションが低くなるのは当たり前のことだと割り切っても良いと思います。
参考までに、ハーズバーグの二要因理論(アメリカの臨床心理学者)では、仕事に不満を持つ人は衛生要員(政策、給与、対人関係、作業条件など)に関心が向いていると言っています。逆に仕事に満足している人は動機付け要員(達成、承認、仕事、責任、昇進)に関心が向いています。
つまり、モチベーションを上げる為には衛生要因ではなく、動機付け要員に目を向ける必要があるということです。
置かれた環境に関して悲観的にとらえず、先を見据えてポジティブに目標に向かうことが重要なのではないでしょうか。

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『これからフリーランス』を運営する株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングは独立系のSIであり、BTCエージェントforエンジニアというサービスも展開しています。本サービスでは、テレワーク案件を前提した案件のご紹介も可能です。是非一度ご相談にいらしてください。