現在のPythonの需要状況

Webによる調査で人気言語のランキングを示す TIOBE Indexを確認すると、2021年度9月時点で、Pythonは、2位に位置しています。Pythonは、比較的新しい言語ですが近年は順位がどんどん上昇し、時期によっては1位を獲得するなど非常に人気がある言語です。PythonはYouTubeの一部 やDropBoxなど、有名なアプリケーションにも使用されています。

出典:TIOBE Index

Pythonはわかりやすい文法を特徴としており、初心者も入りやすい言語といわれています。また、なんといってもAIで使われる機械学習、線形代数学など、数学的なライブラリが豊富であり、AIエンジニアやデータサイエンティストが使用する言語としても有名です。

Pythonが使われる範囲は多くあり、組み込みのソフトウェアからフレームワークがあるWebアプリケーション、スクリプトとして使用するサーバーアプリケーションなど適用範囲が広いことが特徴です。

そういった背景もあり、Pythonの需要は高く、案件としても平均的な単価からAIなどの専門的な分野になると高単価な案件まで、様々存在します。PythonでAIを作る場合、参考データとしての教師データの作成や、ディープラーニングさせるアルゴリズムの作成など、専門知識が必要なため単価も高くなる傾向があります。

エンジニアの人手不足やPython関連の開発案件の需要が高いことから、完全テレワークや短期間の案件なども豊富にあり、フリーランス向けの言語ともいえるでしょう。

Pythonの需要が高い理由

Python言語の需要が高い背景はなんでしょうか。Pythonの需要が高い理由は、

 1.AI開発で最適な開発言語

 2.機械学習のライブラリが豊富にある

 3.文法が簡単

の3つといえます。それぞれ、解説していきましょう。

AI開発で最適な開発言語

AI関連で使用する数学のライブラリが豊富にあることが有名です。その為、AI開発においては、プログラミング言語をPythonで選ぶ方が7割といわれています。デジタル化やDXという言葉を聞かない日がない昨今は、AIの活用が叫ばれており、各社取り込んでいる最中といえます。AI開発が多くなり、Pyhonの需要が高くなる傾向といえます。

機械学習のライブラリが豊富にある

機械学習や線形代数学などを自ら勉強し、使い物にするまでには膨大な時間がかかります。Pythonでは、機械学習に必要なライブラリが豊富に用意されており、開発時間を削減できます。有名なライブラリなどはWebや書籍に情報があるので、活用したほうが良いでしょう。オープンソースとして開示されているので、コミュニティなどに参加することで常に最新の情報をキャッチアップできる環境があります。

文法が簡単

Pythonは、他の言語に比べ文法が簡単といわれています。そのわかりやすさから、プロジェクト初心者向けにも使われている言語です。また、初心者でもプログラムが読みやすいと言われています。

文法の簡易さは、プログラムのメンテナンス上とても重要なことであり、担当者がいなくなった後でも、機能の変更や追加が必要になった時に、わかりやすいプログラムはメンテナンスがしやすく保守性が高いといえます。保守性の観点でもPythonは、評価されているといえるでしょう。

Pythonの将来性は?

経済産業省の独立行政法人 情報処理推進機構のAI白書による、国内のAIの導入率はたった、4.3%です。これからAIの導入が本格的に始まっていく、日本では、Pythonの役割も大きく、今後も使われていくことが予想されます。Python言語は、将来性も高く、今後も人気が続く言語といえます。

参考:角川アスキー総合研究所 独立行政法人情報処理推進機構『AI白書 2020』P303

また、Pythonは、オープンソースの言語です。Pyhonは、コミュニティの助力で発展が続けられていますので、最新情報を常にキャッチアップする必要があります。

Pythonは、AI開発以外にもWebアプリケーションのバックエンド部分や組み込み開発でも使われています。プログラム初心者向けの、教材として、まずはPyhon言語を勉強する方もいます。そうした意味では、Pyhon言語を学ぶことは、各業界の案件に幅広く対応できることと同義といえます。最新のAI開発から、Webアプリケーション、リアルタイムな処理が必要な組み込み開発とPyhonの適用範囲はオープンソースの開発の進展と相まって今後も適用範囲を広げていくことでしょう。

将来に向けて身に着けておきたい最新スキル

Pythonのエンジニアとして仕事や転職に役立つ資格はどのようなものがあるでしょうか。資格があれば転職の際に客観的に評価される傾向にあり、未経験の方なら知識を習得していることの証明になります。Pythonエンジニア向けのおすすめの資格を紹介します。

G検定・E資格

日本ディープラーニング協会が運営する試験です。AIの知識を得るのに最適な試験です。ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定します。G検定は、ゼネラリスト向け、ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定します。E資格は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかを認定します。

出典:資格試験について|日本ディープラーニング協会

統計検定

日本統計学会が運営する試験です。「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する試験です。データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力が必要です。国際通用性のある統計活用能力の体系的な評価システムとして統計検定を開発し、様々な水準と内容で統計活用力を認定しています。また、AIのスキルでは、統計学の知識が必要です。数理的知識が持っていることをアピールできるでしょう。

出典:統計検定

OSS-DB技術者認定試験

特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが、運営する試験です。オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を認定するIT技術者認定資格です。OSS-DBのなかでも、特に商用データベースとの連携に優れ、エンタープライズ・システムでも多く活用されている「PostgreSQL」を基準のRDBMSとして採用しています。

出典:OSS-DB|試験概要

Pythonの案件例

実際にフリーランス専門の案件紹介サイト「BTCエージェントforエンジニア」で公開しているPythonの案件をご紹介します。

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