Webページで頻繁に使われている言語はJavaScriptといわれていますが、JavaScriptには有名なフレームワークやライブラリが複数存在します。その一つがVue.jsです。
今回はVue.jsの将来性・市場価値について解説していきます。

現在のVue.jsの需要状況

Vue.jsは、ユーザーインターフェースを構築するためのJavaScriptのライブラリの1つです。

JavaScrptのフレームワーク・ライブラリは、Angular、React、Vue.jsが有名です。Angularは、Web検索大手のGoogleが開発をしている機能が豊富なフレームワークです。Reactは、SNS大手のFacebookが開発したビュー(見た目)相当の機能を提供しています。今回のVue.jsは、ビューに特化したシンプルなフレームワークです。

Vue. js はビューの部分に特化したフレームワークなので導入は簡単で、覚えることは多くありません。「既存のアプリが複雑になってきたので、フレームワークを導入し たい」 という場合には、気軽に後乗せできるという手軽さが強みです。周辺ライブラリも充実しているので、あとからフロントエンド開発の範囲が拡大した場合に、徐々に機能アップしていく ことも可能です。

Webサイトの表示、操作のフロントエンド部分の設計に携わるのがフロントエンドエンジニアです。フロントエンドエンジニアは、UI/UXの改善に取り組み、デザイナーやディレクターと調整しながらWEBページを作成します。フロントエンドエンジニアは、Vue.jsを使用して開発します。開発の案件においては、Webサイトを構成するHTML/CSS/PHPなどもスキルセットとして要求される傾向にあります。Webアプリケーションの案件は、Saasサービスなども増えていることから、需要は豊富にあるでしょう。

Vue.jsの需要が高い理由

Vue.js言語の需要が高い背景はなんでしょうか。

Vue.jsの引き合いがある理由としては、

 1.Webアプリケーションのフロントエンド開発で使われている

 2.拡張性が高い

 3.機能を部品化して再利用できる

の3つといえます。それぞれ、解説していきましょう。

Webページのフロントエンド開発で使われる

Webサイト表示部分を作るVue.jsは、Webアプリケーションのフロントエンドで主に使われています。JavaScriptの有名なライブラリの一つということもあり、技術情報も、Webページや書籍などに豊富にあります。現在、Webアプリケーションの開発需要は多く、フロントエンドエンジニアとして、Vue.jsの需要は豊富にあるといえます。

拡張性が高い

Vue.jsは、シンプルに設計されています。そのため、他のライブラリとも組み合わせができることもあり、大小規模の開発に適用できます。例えば、ある表示の部分だけをVue.jsで使用するなどいったカスタイマイズも可能です。拡張性が高いので、SPAというシングルページアプリケーションという単一のページを部分的に更新してコンテンツを完結するWebページでは、Vue.jsを使えば、差分の更新が行えて、更新速度が向上し、UIもリッチになります。

機能を部品化して再利用できる

Vue.jsは、一度作成すれば、その他のWebアプリケーションで使えるような、再利用性が高いのが特徴です。他のWebアプリケーションを作成するときに、開発工数を削減できます。例えば、同じなようなSPAの作成などがあった場合に、流用すると短時間で作業がすみます。Vue.jsは、再利用の際に開発の効率のアップや整合性を保つことができます。

Vue.jsの将来性は?

Vue.jsは学習コストが低く導入がしやすく、シンプルなコードになっています。とても人気が高いフレームワークで、日本語の情報も豊富です。現状でも既に多くの企業で導入されていますが、今後もシェアが広がっていくと予想されます。

また単価についても、Webアプリケーションのフロントエンジニアは比較的、他エンジニアより高い傾向にあります。IPAのレポートの通り、IT人材の不足やVue.jsを扱えるエンジニアが不足している状況なので、今後も現在のように高い単価であることが予想されます。

出展:経済産業省 IT人材育成の状況等について

Vue.jsは歴史が浅いものの、これだけ注目がされているので、数多くの企業に今後も利用されていくでしょう。また、AngularやReactに比べると、Vue.jsは開発に導入する敷居が低いので、その利用のしやすさから案件数は増えると予想されます。ただ、Vue.js関連の案件を受注するには、HTML+CSS等の他のフロントエンド開発の知識・経験はもちろんのこと、他のフレームワークと併用して使われることも多いので、それらの知識・経験が必要となってくるでしょう。

また、Webアプリケーション作成の需要は、マーケティングやサービスなど、需要があります。インタラクティブな要求やUI/UXの改善など、SPA(Single Page Application)開発の需要が高まっています。そういった環境では、拡張性があるVue.jsの需要は今後も高いといえます。

将来に向けて身に着けておきたい最新スキル

フロントエンドエンジニアは、資格はなくても大丈夫です。しかし、資格を取得することでクライアントから関連技術の知識を持っていると判断されますし、未経験の方にとっては、どのような知識が必要か、資格の勉強を通して学ぶことができます。

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定試験です。主にHTML5の基礎知識と、Webコンテンツの制作や、ユーザを意識したWebコンテンツを設計・制作するための知識。スマートフォンや組み込み機器など、ブラウザが利用可能な様々なデバイスに対応したコンテンツを制作する為の知識が求められます。

CIW JavaScript Specialist

インターネット技術者のための世界共通の国際IT資格となります。インターネットとWeb標準のスキルを、職種ごとの区分で認定する資格です。試験ではインターネットとWebに関する知識・技術の理解度を問い、そのレベルを測定します。

基本情報技術者試験

情報処理推進機構という独立行政法人が運営している試験です。ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することが推奨されています。基礎を学ぶことにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。また、国内のIT企業に広く知られる資格のため、案件参画の際に基本的な知識を持っていることのアピールとなります。

Vue.jsの案件例

実際にフリーランス専門の案件紹介サイト「BTCエージェントforエンジニア」で公開しているVue.jsの案件をご紹介します。

案件をお探しのフリーランスエンジニアなら

『これからフリーランス』を運営する株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングは独立系のSIであり、BTCエージェントforエンジニアというサービスを展開しています。

本サービスでは、案件紹介だけではなくキャリアアップや単価相談などフォローアップが充実していますので、是非一度ご相談いただければと思います。