現在のセキュリティエンジニアの需要状況

セキュリティエンジニアは、ネットワークシステムやアプリケーションのセキュリティシステムの構築を行います。セキュリティの意識が高まっている現在、セキュリティエンジニアの需要は非常に高いといえます。

多くの製品がインターネットでつながり、私たちの生活は買い物に行かなくてもスマホやパソコンを使って商品が購入できるようになりました。

非常に便利になった反面、犯罪やプライバシーの侵害など、後が立たなくなっていいます。こういった背景もあり、セキュリティの必要性が社会で高まっています。

しかし日本国内ではセキュリティエンジニアを含め、セキュリティ対策に従事する人材が大幅に不足していることがわかっています。

セキュリティ対策に従事する人材が大幅に不足していることから、政府でもサイバーセキュリティ戦略、サイバーセキュリティ人材育成プログラムにもとづく人材育成の取り組みを進めています。

総務省|令和2年版情報通信白書|セキュリティ対策の課題

内閣サイバーセキュリティセンター|サイバーセキュリティ戦略

内閣サイバーセキュリティセンター|サイバーセキュリティ人材育成プログラム

セキュリティエンジニアの需要が高い理由

セキュリティエンジニア言語の需要が高い背景はなんでしょうか。

セキュリティエンジニアの引き合いがある理由としては、

 1.企業がセキュリティを重視しはじめた

 2.セキュリティ人材が圧倒的に不足している

 3.セキュリティのスキルが高度化している

の3つといえます。それぞれ、解説していきましょう。

企業がセキュリティを重視しはじめた

企業においてセキュリティは、大きな課題になっています。もし企業がなんらのかの脆弱性を抱えてしまい、ユーザーが被害にあった場合に損失は計り知れないものがあります。例として、IoTのシステムが広がっていますが、そこには、データを盗んだり、改ざんしたりすることも懸念されています。企業において、Webページや製品、サービスにおいてセキュリティは重要な課題といえます。

セキュリティ人材が圧倒的に不足している

セキュリティの課題を抱えていても、人材が不足しています。それは、経営者にサイバーセキュリティのリスクなどを説明して、会社として取り組み必要があります。セキュリティ人材がいないと、社内へ重要性の浸透ができず、取り組みが疎かになります。セキュリティを会社の課題として、経営層に伝える橋渡し的な人材が求められています。

セキュリティのスキルが高度化している

IoTシステムやビッグデータ、AIなどのテクノロジーにより、企業は新たな価値を創造しようとしています。その取り組みの責任としてセキュリティ対策は必要です。最新のテクノロジーのサイバーセキュリティは、もちろん、技術的バッググランドが必要であり、その上でセキュリティの知識が必要です。例として、一時、IoT向けのコンピュータウィルスが話題になりました。解析するには、通信規格の知識から、セキュリティの知識など、幅広い知識が必要でした。高度化、巧妙化していくウィルスなどに合わせて、常に最新のスキルが必要になるといっていいでしょう。

セキュリティエンジニアの将来性は?

セキュリティエンジニアの将来性は高いと考えられています。

総務省のセキュリティ総合対策によれば、企業がテレワークを取り組むにあたっての課題は、対策という回答が一番多くなっています。急激なテレワーク需要に対して、セキュリティ対策が追い付いていない状況がわかります。

総務省|IoT・5Gセキュリティ総合対策2020

またIPAの情報セキュリティ白書では、クラウドの情報セキュリティはオンプレミスからSaasに移行しており、クラウドサービスのセキュリティも課題とされています。クラウドサービスのインシデントが発生すると、サービスが実施できないリスクがあります。例えば、2019年8月に Amazon Web Service の東京リージョンにおいて、オーバーヒートによりサーバーが停止し、使用している決済系サービスが利用できない問題がありました。クラウドサービス停止時の対策も企業は考える必要が出てきています。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)|情報セキュリティ白書2020(p.190~、クラウドの情報セキュリティ)

このような形で、IoTや5G、クラウドといった技術の広がり、テレワークなどのニューノーマルな働き方を狙った攻撃の増加により、企業のセキュリティ対策の必要性は高まっており、セキュリティエンジニアの役割は重要になります。

そういった経緯もあり、セキュリティエンジニアの需要を含む、将来性は、今後も大いに増える方向にあるでしょう。

将来に向けて身に着けておきたい最新スキル

セキュリティエンジニアのエンジニアとして仕事や転職に役立つ資格はどのようなものがあるでしょうか。しかし、資格があれば転職の際に客観的に評価される傾向にあり、未経験の方なら知識を習得していることの証明になります。セキュリティエンジニア向けのおすすめの資格を紹介します。

情報セキュリティマネジメント試験

セキュリティ対応への社会ニーズの高まりを背景に、国家試験「情報処理技術者試験」の新たな試験区分として創設されました。情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)|情報セキュリティマネジメント試験

情報処理安全確保支援士

セキュリティの国家資格となり、情報処理安全確保支援士試験合格者は、情報セキュリティに関する知識・技能を有するものとして、認定されます。サイバーセキュリティリスクを分析・評価し、組織の事業、サービス及び情報システムの安全を確保し、技術・管理の両面から有効な対策を助言・提案して経営層を支援することができることを目的としています。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)|情報処理安全確保支援士

シスコ技術者認定(CCNA・CCNP Security CCIE Security)

ネットワーク機器で有名なシスコが主催する資格です。CCIE Security 認定は、複雑なセキュリティソリューションのスキルを証明します。CCIE Security 認定を取得するには、クオリファイ試験とラボ試験の2つの試験に合格する必要があります。クオリファイ試験ではコアセキュリティ技術、ラボ試験では設計から導入、運用、最適化まで、セキュリティインフラストラクチャのライフサイクル全体の知識が問われます。

セキュリティエンジニアの案件例

実際にフリーランス専門の案件紹介サイト「BTCエージェントforエンジニア」で公開しているセキュリティエンジニアの案件をご紹介します。

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