ITコンサル業界では短期間にプロジェクトを渡り歩いている方も多いと思います。そういった方、もしくはこれからITコンサルとして活躍していきたいと考えている方に「より早くパフォーマンスを発揮するためには、キャッチアップをスムーズに進めることが重要」という点をお伝えしたいと思います。
読めば「当たり前だろ~」と思うかもしれませんが、とても基礎的なことをできていないITコンサルタントは多くいるというのが現状です。私が参画してきたプロジェクトでは、例え大手外資のコンサルタントであってもこれらが理由で、途中離任していった方を多く見送ってきました。 本記事では、多くのシステム開発プロジェクトを参画してきた私が考える最初にキャッチアップするべき4つのポイントをご紹介します。

1.プロジェクトの目的、エンドユーザーの業務を理解する。

特にシステム開発の上流工程に携わる場合はプロジェクトの目的やエンドユーザーの業務を最初に理解しておくことが重要です。理解しているとユーザー側のメンバーとのコミュニケーションが円滑になり評価されやすくなりますし、要件定義や設計工程で考慮すべきポイントが分かります。また、自分の仕事がユーザーに対して社会に対してどのように貢献できているかがイメージしやすくなるので、モチベーションの向上にもなります。

【確認する資料】
・RFP/提案書/プロジェクト計画書
・要件定義書/業務フロー図/用語集
・ユーザーのホームページ

2.システムの全体像、データの流れを理解する。

プロジェクトに参加する全ての人に共通してシステムの全体像や各システムの役割、データの流れを理解しておくことが自身の作業をより価値のあるものにするために重要です。プログラマーの場合もコードを書く上で考慮すべきポイントが分かるようになりますし、設計の不備に気づくこともできます。

【確認する資料】
・要件定義書/システム全体図
・ネットワーク構成図/システム構成図

3.プロジェクトの体制を理解する。

作業を進めるなかで自分だけでは解決が難しい問題が出てくる場合があります。特に大きいプロジェクトになると役割が細分化されているので情報が分散されています。誰が何の情報をもっているか、正しい問い合わせ方法、どれぐらいのスピード感で回答が返ってくるのかを把握しておくことが、作業を計画的に円滑に進めるためには重要です。

【確認する資料】
・プロジェクト計画書
・プロジェクト運営ルール

4.プロジェクトのスケジュールと進捗状況を理解する。

プロジェクトのスケジュールや進捗状況をすぐにキャッチアップして普段のコミュニケーションや作業の優先順位を意識すると、チームのメンバーに安心感を与え、重要度・優先度の高い仕事を任せてもらいやすくなります。また、キャッチアップが早い印象も与えることができます。また、進捗報告資料などに目を通すと、プロジェクトに長く在籍している人だと気づきにくいプロジェクトやチームの管理上の問題点に気づくことができ、改善点の提案につながります。

【確認する資料】
・マスタスケジュール
・進捗管理表/WBS/進捗報告資料

5.まとめ

プロジェクトによっては前述の内容を理解するための文書が揃っていない場合や、有識者が忙しくて聞くことも難しい場合があります。そんな時も遠慮せずに「まだ参画したばかりなので教えてください」が使える最初の特権を上手に利用し、どんどん情報を集めるのが大切です。後々活躍する人ほど遠慮せずに最初に聞いている印象です。 今回はシステム開発のプロジェクトに携わる人全員に共通するようなポイントを上げました。皆様のよりスムーズなキャッチアップに向けて少しでもお役に立てば幸いです。