フリーランスでも会社員でも、働く上で休むということはとても重要です。
会社員の頃は土日休みだったり、有休があったり、基本的に「いつ休む」「何日休める」ということは入社した時点で把握することができました。
しかし、フリーランスという働き方は、個人の裁量によって決まるものなので、いつ休みをとるかというのは自分次第となります。
どんなに仕事が忙しくても、自分で計画立てて休みをとっていかなければいけません。
働きすぎて体調を崩すということは、会社という組織に属していないフリーランスにとってピンチに陥る可能性もあります。
今回は、フリーランスの休日事情についてご紹介していきます。
フリーランスの休日とは?
休日は自分で計画できる
フリーランスと一括りにいっても、請け負っている仕事の形態によって休み方は異なります。
例えば、クライアント先に常駐する準委任契約の仕事であれば、役務を行う時間を対価として報酬を得るものなので、休日もクライアント先のカレンダーに準ずることが多いです。
クライアント先に常駐しているフリーランスは休日を自由に決められない?と
思うかもしれませんが、フリーランスにおける働き方の自由というのは、一つの案件が終了したら次の案件まで一か月ほど休みをとる、という働き方や、たくさん稼ぎたいので二つの案件を同時に走らせる、という働き方ができるという意味も含まれています。
また、請負契約という成果物を対価とする契約であれば、クライアント先のカレンダーに準ずる必要がない場合もあるので、比較的自由に自分でスケジュールを組むことができます。
このように、フリーランスの休日というのは、正社員で働くよりも自分の意志で休みを長くとったり、たくさん働いたりと調整がしやすいものとなります。
有給休暇・代休がない
会社員の福利厚生には有給休暇や代休の制度が必ずあります。
労働基準法により労働者に対し付与しなければいけないと定められているからです。
しかし、フリーランスは会社という組織に属していないため、労働基準法の適用外となります。会社員のように、休んでいて給料が入るという制度がないため、休むという意識を持ちづらいという方もいます。
そのほかにも、会社員は労働基準法により最低でも1週1休か、4週4休以上の休みをとることを会社側が義務付けられているため、休みをとることが習慣づけられていますが、フリーランスにはそのような制度がありません。
自分でこの日は休みにする、と計画立てて休みを取得していく必要があります。
フリーランスと労働基準法については以下の記事でも解説しております。
フリーランスの休日における注意点
オンオフきっちりわける
「いつ働いてもいい」「休日が定まっていない」という状況だと、仕事のオンオフがわけられないという方が増えています。
今はコロナ禍という状況もあり、家で作業をする方が増えていますが、場所の移動もない分自分の中では休みと決めててもつい仕事をしてしまう、仕事が気になってしまうという状況に陥りがちです。
効率的な作業を行うには、適度に休みをとることが重要です。
案件に取り組んでいる最中でも、休みをとれるようなスケジュール設定をし、休む日は事前にクライアントに連絡をいれておくなどバランスよく業務を行う事が大切です。
病気・ケガには要注意
病気やケガをして長期的に働けない、となった時、フリーランスという立場であればその期間休むことは問題ありません。
もちろん案件の参画中であったり、次の案件が決まっている場合は関係各所に連絡をする必要がありますが、基本的にはフリーランスはいつどれくらい休むかは自由です。
しかし、長期的な休みを余儀なくされた場合、気になるのが収入面です。
会社員の場合、ケガや病気などで休むときは「傷病手当金制度」を受けられますが、フリーランスが加入する「国民健康保険」では原則、傷病手当金の給付がありません。
ご自身が加入している保険に傷病手当金など、働けなくなった時の救済措置があるかなど、確認をしておきましょう。
フリーランス向けの補償が整っている「小規模企業共済」や、「所得補償制度」に加入しておくなど、もしもの時の備えを今のうちにしておくことをおすすめします。
フリーランス向けの社会保険については下記の記事でも紹介しているので、興味のある方は確認してみてください。
まとめ
今回はフリーランスの休日事情についてご紹介しました。
フリーランスは一見すると、いつどれくらい休むかも自分で決められてとても自由な働き方と思えるかもしれませんが、会社員と違って法律で休日が定められていなかったり、有給休暇や代休という制度がなかったりと、意外とどのタイミングで休んでいいのかわからなくなる状態に陥りがちです。
フリーランスとして安定に働く、また効率的に業務を進めていくためにも、適度な休みは必須です。
自分自身で疲れを感じたら休みを取るようにしたり、前もって休暇の予定をいれ適度にリフレッシュするようにしましょう。